概要
《破邪の申し子》が破天荒な父親を救うために《鬼ヶ島》へ旅立ちます
術者の《式神》とすべく、捕らえた妖や鬼を収容、調教する施設《鬼ヶ島》。
その島を管理しているのは、歴代最強と言われる術者の草禅(そうぜん)。
その草禅が、鬼たちの反乱により《鬼ヶ島》に囚われたとの一報が入る。
島に収容されている鬼たちは、どれもこれもが一般の術者では太刀打ちの出来ないものばかり。
もしも鬼たちが一斉に《鬼ヶ島》を飛び出したなら、どれだけの被害が出るか分からない。
囚われた父親――草禅を救い出し、人々の暮らしを守るため、《破邪の申し子》と呼ばれる桃狩(とうか)が今、友の戌斬(いぬき)と、桃狩に一目惚れした半妖の猿我(えんが)。特殊な事情で同行を申し出た鵺(ぬえ)と共に、《鬼ヶ島》を目指して旅立つ物語。
その島を管理しているのは、歴代最強と言われる術者の草禅(そうぜん)。
その草禅が、鬼たちの反乱により《鬼ヶ島》に囚われたとの一報が入る。
島に収容されている鬼たちは、どれもこれもが一般の術者では太刀打ちの出来ないものばかり。
もしも鬼たちが一斉に《鬼ヶ島》を飛び出したなら、どれだけの被害が出るか分からない。
囚われた父親――草禅を救い出し、人々の暮らしを守るため、《破邪の申し子》と呼ばれる桃狩(とうか)が今、友の戌斬(いぬき)と、桃狩に一目惚れした半妖の猿我(えんが)。特殊な事情で同行を申し出た鵺(ぬえ)と共に、《鬼ヶ島》を目指して旅立つ物語。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!鬼にも妖にも、こころがある――これは懲悪で終わらない《昔話》
桃から産まれ、陰陽師に育てられた少年《桃狩》は、最強の陰陽師である義父が消息を絶ったとされる鬼ヶ島にむかって旅発った。式神である戌斬に加え、道中妖である猿我と鵺と出逢い、ともに鬼成敗に繰りだす。
この小説の真髄はまさにこの、犬 猿 雉 という定番の人物たちであります。
堅物で一直線な《戌斬》――彼は式神であり、桃狩に忠義を誓っていますが、語りたくない昔日を胸に収めている模様。みずからの素性を語らず、謎めいています。
姉御肌で奔放な山賊の女頭領《猿我》――彼女は竹を割ったような気質の美女で賊の頭領ですが、見境なく奪うのではなく義賊のような信条を持っています。実は半妖であり、幼少期から辛い経験…続きを読む - ★★★ Excellent!!!登場人物全員が魅力的!誰でも知っている鬼退治の物語の新しい形がここに!
誰でも知っている鬼退治の物語を下敷きに、けれどもそれを打ち破る面白さに満ちた『鬼退治』の物語です。
ストーリーももちろん素敵なのですけれども、登場人物がみんな、魅力的なのです!!
真面目で純粋な桃狩、兄のように桃狩を守ろうとする忠義者の戌斬、奔放でけれども可愛らしいところもある猿我、主役を食っちゃう勢いの軽妙なイイ男、鵺。
主役級の四人はもとより、飄々とした桃狩の父・草禅。そして、敵役の鬼・我鬼までもがいきいきしています!
そんな面々の旅路が、面白くないわけがない!
時に対立し、時に支えあいながら、鬼ヶ島を目指す一行。
辿り着いた先で四人を待つものは――。
それは、ご自身の目でお…続きを読む