面白いし勉強になった！
ちょくちょくこじつけすぎねーかな？と思うところはあれど、概ね満足しますた。
かなりの瑞っ子と見受けられるので、今後は逆に秋山瑞人は絶対にこれしない！とかここがちょっと嫌い！などなど、プラス方面では無いマイナス方面でのアプローチが欲しいと思ったり。
書いてくれて、ありがとねー

これはなんなんだろうと思った。心を抉られた。翌日は仕事も手に付かない。考察サイトを漁り、ここにたどり着いた。はじめはイリヤの空のシーンを深く思い出し、余韻ばかりが心に響く。イリヤの空は正直続きが気になりすぎて、速読気味にしか読んでいない。二日目、イリヤの空をKindleから追い出した。何度も読み返し、喪失を繰り返すから。
三日目の朝、全ては秋山瑞人という天才による、ただの《作品》であることを確認するためにこれを読んでいる。
それにしてもこの瑞っ子、ここまで分析できるまで、一体何度指を震わせ、眠れる夜を過ごし、涙をこぼしたのだろう。

おそらく秋山瑞人の作品に触れた物書きは、なんとか真似ようと四苦八苦する。
パクれるものならパクりたい！
しかしそれができないのが秋山節なのだ。
そんな秋山節を理屈立てて説明しているというだけでも凄い。

できれば「イリヤ」以外の作品や、漢字を駆使した造語センスにも触れて欲しいところだが、なら自分が書けよって話である。はい。
感服。

秋山瑞人という小説家がいます。
2003年度に『おれはミサイル』で星雲賞日本短編部門を受賞したSF・ライトノベル作家で、代表作『イリヤの空、UFOの夏』はこのカクヨムでも一部読むことができるためご存じの方もいらっしゃるでしょう。
最も文章力に優れた現役作家は誰か？　と問われれば、わたしは迷いなく秋山瑞人を挙げます。それほどまでに魅力的な文章を書く作家なのです。……はいそこ、現役枠に入れていいのかとか言わない。こちとらEGFもDB2も諦めてないんだよ。

さて、そんな凄まじい文章力を誇る秋山瑞人の「文体」について分析を試みたエッセイがこちら。
キャラクター描写や情景描写、会話表現の妙など、秋山文体のどういったところが読者の心をくすぐるのか解説してくれます。
小説はある程度書けるようになったけれど、ワンランク上の描写力を身につけたい……そんなときに目を通しておきたいエッセイと言えます。

なぜ秋山先生の作品が他と一線を画すのか。
彼の小説をそうたらしめているテクニックを分かりやすく、簡潔にひもといていて、まさに目から鱗が落ちる感覚でした。これからもお体にお気を付けて、執筆に精進なさって下さい。

恥ずかしながら秋山瑞人という作家を知りませんでしたが、これを読むことで遅まきながら出会うことができました。

読んでみるとここに書かれている通り、卓越した技術がふんだんに使われており非常に勉強になりました。

小説を書くという本質な部分が、秋山氏の文章とこの評論での分析を合わせて読むことで深く理解できます。

普通「天才」と言われても尾ひれのついた誇張であることが多いですが、これは本物だと納得。… 続きを読む