概要
小さな南の島で「闘牛」に青春を捧げた少年少女たちの物語
この作品は「縦組み読み推奨」です!
鹿児島県から遥か南の洋上に浮かぶ南国の離島、奥乃島。
テーマパークはおろか、カラオケすらないこのへんぴな島には、闘牛という伝統文化があった。
男たちは我が牛こそが島一番と、闘牛を育てることに情熱を注いでいた。
そんな奥乃島唯一の高校、県立三津間高等学校に通う翔真は、かつて闘牛中に起こった事故がきっかけで闘牛の世界から遠ざかっていた。
一方、親友の力太郎は全島大会の出場を控え、牛の世話にも余念がない。
そんな力太郎の応援のために、幼馴染の桃華、そして離島留学生の若葉と一緒に、闘牛専用の施設、三津間コロセウムへと向かった翔真だったが……
これは闘牛に情熱を注ぐ少年少女たちの青春物語
鹿児島県から遥か南の洋上に浮かぶ南国の離島、奥乃島。
テーマパークはおろか、カラオケすらないこのへんぴな島には、闘牛という伝統文化があった。
男たちは我が牛こそが島一番と、闘牛を育てることに情熱を注いでいた。
そんな奥乃島唯一の高校、県立三津間高等学校に通う翔真は、かつて闘牛中に起こった事故がきっかけで闘牛の世界から遠ざかっていた。
一方、親友の力太郎は全島大会の出場を控え、牛の世話にも余念がない。
そんな力太郎の応援のために、幼馴染の桃華、そして離島留学生の若葉と一緒に、闘牛専用の施設、三津間コロセウムへと向かった翔真だったが……
これは闘牛に情熱を注ぐ少年少女たちの青春物語
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!大会に向け困難を克服していく、尻上がりの物語
離島の闘牛もの。といっても因習ドロドロ方面でも、アジア版ボルヘスみたいなマジックリアリズム方面でもない。一読、すごくさっぱりした爽やかな感覚がある。
理由のひとつは、主要登場人物が若く、青春小説であることだろう。闘牛は部活の対外試合くらいの書かれ方なので(実際、生物部の牛を使ってるし)、題材から「血なまぐさいかも」と敬遠していた方は、安心していい。
青春らしく、キャラが自分のネガティブな部分に軽く向き合ったりもするが、立ち塞がる一部のキャラ以外は、みんな割といい人。生きる死ぬ家族離散といったレベルの人生の危機は今の所ないので、こちらも安心だ。 - ★★★ Excellent!!!島の闘牛と高校生が織り成す、青春物語。
何の娯楽もない島には、この島ならではの闘牛があった。その闘牛を巡って、奮闘する高校生たちとその周りの大人たちの、青春を描いた大衆小説である。
始まりは迫力ある闘牛シーンだ。欧米の闘牛とは違い、巨体の牛同士が本当に角を突き合わせて、相手の牛を戦意喪失させた方が勝ちだ。その闘牛の世界で、悪魔的な強さで連勝を続ける、一頭の牛がいた。この牛は、何体もの牛を廃牛に追い込んでいた。相手の牛が戦意喪失した後も追いこみ、闘牛として二度と戦えなくするのだ。しかも、その追い込み方も悪意を感じるほどだ。
そんな中、高校生の主人公は、仲間たちと、高校で密かに闘牛を飼い、育てていた。主人公を含む四人の立場は、そ…続きを読む