南国に生きる闘牛の美しく悲しい生き様と、少年少女の青春。

宇和島で子供の頃に見た闘牛を思い出しました。
がつりごつりと角と頭骨のこすれぶつかり合う音、圧倒的な重量感の闘牛の威圧感。
それを見てから、私にとっての闘牛とは日本のそれでした。

闘牛の生きざまは過酷です。闘えなくなれば生きる価値すら残されない。この物語は、闘牛の文化が根付く島で、牛とともに歩む少年少女の青春を描いています。

この物語で闘牛に興味を持たれた方は、ぜひ一度生で見に行って欲しいと思います。そしてその後でもう一度この作品を読んで欲しい。
きっと涙なくしては読めないはずですから。

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