どのような職業にも苦労があり、人間関係の悩みはつきもの。ましてそれが命のやり取りをする殺し屋ならなおさら……
バーで出会った老人と元殺し屋を名乗る男のカウンターで広げられる思い出話。
回想で語られるベンという男の殺し屋としての成長、生き様から見えてくる現実とはいったい?
カウンターに座る老人と元殺し屋の男のやり取りを自分は近くの席に座って聞き耳を立て聴いている様な雰囲気に酔い、男の口から語られる話は映画のフィルムを映写機がジィッーーーと回りスクリーンに映しているかのような世界を見せてくれます。
最後の幕引きまで目を逸らさず観ることをお勧めします。
読み返し企画から拝見しました。
ハードボイルドな雰囲気いいですね!ただ単にハードボイルドというわけでもなく、「男」の目線からコミカルに語られる描写もお気に入りです。評論のようなものをさせていただきたかったのですが、物語としてある程度完成されていると思いますし、バーで懐古する形で話が進んでいくことなども渋い作風とあいまってプラスに作用していると思いますので、そこまで言うことはないというのが印象です笑 すみません。
ただ少し気になった点としては、①句点が多すぎるように感じる場所があること
②会話(言葉遣い)に多少の違和感が感じられること ③説明的でない風景描写が少ないこと などが挙げられます。すべて個人的に思ったことですので聞き流してくださって結構です。特に③に関しては、例えば老人の飲んでいるウイスキーに小さく揺らめく渦が生まれては消えていく、、、といったような情景の描写が入れば登場人物たちの哀愁がさらに増しますし、読者にとっては息をつく間を与えることにもなると思います。(完全に好みの問題です。すみません。本筋に関係のない描写があると、読者側は疲れにくいということです。)
偉そうに講釈垂れましたが、作者様の文章力と渋い世界観には脱帽です。ひとまず第1章までで評論もどきを書かせていただきましたが、個人的に最終話まで読みたいと思う作品でした。
最後になりましたが、僕の作品にもコメントを付けていただいてありがとうございます。また機会があればよろしくお願いしますね。