https://kakuyomu.jp/works/16817330649026392153/episodes/16817330650745651608
そんなわけで第十六話です。
シルヴィアとエイナの敗因は「これは演習である」という油断です。
前回のラストで、エイナの頬を矢が掠めて、血が流れるという描写がありました。
あの時、その矢が訓練用のものではなかったことに気づいていれば、もっと警戒したはずです。
敵が本物の武器や攻撃魔法を使用するかもしれない――そう判断していたら、敵と戦うより、逃げて味方に報告をしたはずです。
この辺は、まだ未熟なところですね。
白城市と蒼城市の間は二百キロ以上離れています。
通常の旅人だと五日程度かかりますし、馬や馬車を利用しても三日は必要です。
下り船ならば、一日半くらいで着きます。ただし、エイナたちが船で連れ去られたことが判明したのは午後のことなので、船を手配して出航しても途中で夜になってしまい、停泊しなければなりません。
(夜間に川を船で下るのは自殺行為)
一番早い情報伝達手段は伝書鳩です。ただ、演習場にそんなものを連れてきていないので、一度白城市に戻って、通信文を書いて鳩を飛ばさないといけません。
伝書鳩だと四時間くらいで蒼城市に戻るのですが、今は十月で日はあまり長くありません。午後の遅くに飛ばすとやはり途中で夜になってしまいます。
夜間は危険なので、鳩は自己判断で飛ぶのを中止して、茂みなどに隠れて夜を過ごします。
これは野生動物に襲われる可能性があって、リスクが大きいですから、夜が明けるのを待って鳩を放った方が得策です。
そんなことで、蒼城市に事件が伝わるのは翌日の昼前(十時ころ)となります。
その辺を頭において読み進めてください。
次回は、囚われのエイナたちに危機が迫ります。どうかお楽しみに。
前回ちらっとセガのゲームの話をしましたが「バトルマニア」があまりに懐かしく(SHTで唯一完クリできたゲーム)、密林で値段を検索してみました。
「ふ~ん、中古で6,000~7,000円かぁ。メガドラの古いソフトなのに、案外値段が下がらないもんだな……。
ん? いや待て! 桁が一つ違うぞ。6万~7万円だとぉ?」
驚いて続編の「バトルマニア大吟醸」も調べてみると、こちらは余裕で15万円以上!
恐ろしい世界だ……!
やはりタイトル画面の裏技で、スーファミを踏んづけているのが受けたのだろうか?