https://kakuyomu.jp/works/16817330649026392153/episodes/16817330655298784486 そんなわけで第二十八話です。
クライマックス其の一ですw
呪術師が張っていた結界は、エイナたちが予測したように、魔導士の対物理防御魔法とほぼ同じものです。
あらゆる物理干渉(と言いつつ、音や穏やかな空気の流れは通過させるという、都合のよい設定)を拒絶する、強力な障壁です。
この結界は、物理現象ではない魔力反応だったら素通りできます。
カー君の火球は、見た目的には攻撃魔法のファイア・ボールとそっくりです。
ただし、カー君のは魔法ではなく、高圧縮された炎の素(もと)のようなもの、つまりは実体をともなう物理現象だからです。
精霊族と言っても、一応は生物であるカーバンクルが、どうやってそれを吐き出せるのか、非常に怪しげですね。
実はカー君の体内には、「火炎袋」という内臓器官がありますw(おお! 大伴昌司の怪獣解剖図だ!)。
このほかに「雷撃袋」「冷気袋」「重力袋」もあるのですが、後の二つは、それに対応した魔石を摂取していないので、まだ未発達です。
これら特殊な内臓の中は、地火風水の四大精霊に加護された異空間とつながっており、外部で生成された「素」が転送されてきます。
そのため無限に出せるはずですが、放出にはかなりの生命力が消費されるため、実際には制限があります(回数には個体差あり)。
呪符にかけられている「防御の呪い」は呪術師の結界とは別種のもので、外部からの強い刺激にのみ反応します。
つまりそっと触れることは可能です。その代わり、本文で描写されているような、別の呪いもかかっていて、その弱点を補完するようになっています。
さてさて、次回はラス前です(第三十話が最終回)。
もう二話だけお付き合いください。では、どうか次回をお楽しみに。
坂本龍一さんのご冥福をお祈りします。
「戦場のメリークリスマス」は封切りで観に行ったなぁ。