https://kakuyomu.jp/works/16817330649026392153/episodes/16818622170701693210
そんなわけで第三十三話です。
今回は、オオカミたちとエイナの別れです。
仲介者となるユニが消滅してしまったのに、なぜエイナがオオカミたちの言葉を理解できるのか、ちょっと不思議ですね。
案外、ユニとライガは完全にこの世界を去ったのではなく、意識体のまま近いところにいて、群れの仲間を呼んでいたのかもしれません。
前半では、ノーマがひとりで奮闘します。
エイナはよく知らなかったのですが、ノーマは魔導院に在学中から、「十年に一度の天才」と騒がれていた子です。
膨大な魔力量とともに、技術を物にする優秀な頭脳を持っていました。
彼女が三重詠唱を使えるのも、それを裏付けています。
現時点では、王国魔導士でこの技術を会得しているのは、エイナとノーマだけです(もちろん、マリウスやケイトは別)。
そんなノーマは、当然ちやほやされましたが、教官であるケネス中尉は、そんな彼女を特別扱いしませんでした。
ケネスは「お前が優秀なのは認めるが、エイナとは勝負にならんぞ」と、常々言い聞かせます。
ノーマは当然、エイナのことが気になり、魔導院に残っている卒業生の記録を調べ、そこに残されたエイナの記録の数々を知って驚愕します。
ノーマは天才肌なのに、性格は素直な子なので、それ以来いっそう勉学に励むようになると同時に、エイナへの憧れを募らせていきます。
彼女が天狗にならなかったは、ある意味エイナのお陰とも言えます。
ところで、今回の話の初稿では、最後にこんな描写がありました。
そして、とどめを刺すように、エイナが低くつぶやいた。
滅多に出ないのだが、辺境訛りのある脅しだった。
「こっちを見たら、おしおきだべぇ~!」
ドクロベエ様の有名な台詞ですが、分かる人なら分かる。
今週の「悪役令嬢転生おじさん」の予告の影響ですw
さすがにあんまりなので、カットしましたww
あ、ちなみに掲載した最後の部分でも、ノーマに「失礼、噛みまみた」と言わせたかったwww
次回はようやく国境戦の決着です。どうかお楽しみに!