https://kakuyomu.jp/works/16817330649026392153/episodes/2912051605891681491
そんなわけで、第二十五話「北狄」です。
この世界での拷問について。
エイナたちの大陸には、さまざまな国家が存在しますが、基本的にどの国も捕虜に対する尋問の手段として、拷問を認めています。
エイナもシルヴィアも、魔導院で拷問についての教育を受けているのですが、あくまで座学であって、当り前ですが実技はありません。
さらに王国軍では、緊急時を除いて現場での拷問を、明確に禁じています。
拷問が許されるのは、原則として専門の教育を受けた拷問官のみであり、拷問後の医療措置ができる施設に限られています。
素人が拷問を行うとエスカレートしやすく、簡単に命を奪ってしまうからです。
羅の国や叡の国では、このような面倒な規則はなく、その場の指揮官の判断によって実施されます。
ただその場合でも、実行者に経験がある人物が選ばれるのが普通です。
というのも、戦後(場合によっては戦中でも)には捕虜交換が行われるのが普通で、数に不均衡があった場合は、不足分の金銭を支払う必要があったので、無意味に捕虜の命を奪うことは忌避されていたのです。
さて、今回の話の中で、キャミイ(カー君)の言語能力について、根本的な疑問が投げかけられています。
彼女とシルヴィアの間には、もともと心の秘密が存在しないので、そこは問題にならなかったのですが、それ以外の人たちにとって、キャミイは非常に危険(不都合)な存在になり得ます。
本文でも触れていますが、彼女がその気になれば、エイナと吸血鬼の関係もバレてしまうことになります。
ましてや、小夜さんは相当に闇深い人物なので、この先キャミイを遠ざけないか心配です。
今期のアニメについていろいろ言及している中に『令和のダラさん』があるのですが、最近は小夜さんのことを書いていると、この作品に登場する姉巫女が重なってしまい、早見沙織ボイスで脳内再生されてしまいます。
そんなわけで、せっかく拉致してきた千人長を、小夜はあっさり解放しようとしています。
これにはアルトゥの方が戸惑い、困ってしまいます。
次回には、羅の国の戦力が集結し、いよいよ戦いの火ぶたが切られそうな雰囲気です。どうぞお楽しみに!