https://kakuyomu.jp/works/16817330649026392153/episodes/16818093089326928090そんなわけで第十九話です。
作者は声を大にして言いたい。
「ぬわ~にが〝最初からやり直そう〟だ! お前ら歳を考えろ! 中学生か?
舌をからめたキスの一つくらいかまさんかい!
何なら手近にベッドがあるんだし、そのまま雪崩式ブレーンバスターをお見舞いしろ!
いいか? 女の方は声を聞いた時点で濡れとるんやぞ、おっさん!」
……なのですが、『魔導士物語』は女性も安心して読める、健全な物語を目指しているので仕方ありません。
どうも『僕の心のヤバイやつ』の最新話を読んだ影響で、悶々としてしまったようです。
トマスの店は、オーダーメイドが基本ですが、レディメイド(既製品)も展示販売しています。
ドレスやスーツだけでなく、シャツや下着類、そして靴、バック、アクセサリーなどの小物の品揃えも豊富です。
何度も説明しているように、王国では服と言えば他国から輸入した古着が常識で、新たに仕立てるのは大変な贅沢です。
一着が最低でも数十万、簡単に百万を超えるので、注文が入ると霧谷屋敷のような田舎にでも、馬車を仕立てて出かけていきます。
トマスは背が低く、小太りの禿頭ですが、見た目に反してかなりセンスのよいデザイナーであり、縫製の腕も一流です。
小物類はさすがに自家製ではありませんが、専属の職人を多数抱えて、入念に打ち合わせて作らせています。
さて、ようやく喉を掻きむしるような甘い話が終わりました。
次回のタイトルは「黒幕」。不穏ですね~w
解決したかにみえる事件の真相が、ここで明らかになります。
と同時に、今回の章も完結する……はずです(引き延ばすなよ自分)ww
どうかお楽しみに!