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【魔導士物語】第六話「辞令」を掲載しました

https://kakuyomu.jp/works/16817330649026392153/episodes/16818093090516705121

そんなわけで第六話です。

やっと主人公、エイナが戻ってきました~(拍手)。
シルヴィアは、当然ながら蒼龍帝への事情説明に来ていますし、第三軍配属の魔導士からも選抜者がいました。
しかし、エイナにはその一切が知らされず、シルヴィアとも会っていません。

エイナは王国の全魔導士中、最大の魔力保有者なので、トルゴル派遣に選ばれることは必然でした。
どうせ彼女は王都に戻る予定だったので、帰ってきたら命令を伝えればよい――という考えだったみたいです。

本文中では、下宿に帰ってきたエイナの朝のルーティンが描かれています。
朝にシルヴィアを起こすのは、同室のエイナの役目です。
彼女が蒼城市に行っていた間は、ファン・パッセル家でも腕っぷしの強いメイドさんが、その代役を務めていました。

シルヴィアの寝起きの悪さは有名だったので、メイドさんはシルヴィアのお尻を剥き出しにして、手形が残るくらいに引っ叩いて起こしていました。
この辺は霧谷屋敷のメイドさんと同じですねw
エイナはそこまでしませんでしたが、蒼城市で小隊長をやっていた間、先任下士官が新兵を起こす場面を目撃していました。
曹長は寝こけている新兵の胸倉を掴んで引き起こし、遠慮のない往復びんたを喰らわせます。
下手をすると歯が抜けるほど強烈な一撃なので、兵たちは一発で目を覚まします。

エイナは魔導院時代から、シルヴィアの言いなりになりがちで「お母さんみたいに優しく起こしてくれなきゃ嫌」という、我儘な希望を受け入れていました。
しかし、小隊長経験で逞しくなったエイナは一味違いますねw

さて、次回はトルゴル目指して出発となります。
エイナが率いる小隊には、久々の登場となる〝あの人〟がいました。
どうかお楽しみに!

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