https://kakuyomu.jp/works/16817330649026392153/episodes/16818093090009221396そんなわけで第三話です。
カー君の趣味は買い食いですw
彼はシルヴィアからお小遣い(少額ですが)をもらっていて、お菓子を買うのを楽しみにしています。
王都の有名菓子店はすべて制覇した豪語しており、お店の方でもこの奇妙な獣がいそいそと訪ねてくるのに、すっかり馴れてしまっています。
カーバンクルは動植物を問わず、すべての生物の生命エネルギーを吸収して活動する精霊なので、食事は必要ありません。
それなのに、ちゃんと味覚が備わっていて、食べることを娯楽と捉えているようです。
ちなみに、摂取した食物は消化されないので、排泄された〝う〇こ〟は離乳食のように食べることができます(うえ!)。
さて、久しぶりに登場した赤龍帝リディアですが、彼女は四帝の中で最も古株となってしまいました。
まだ三十代前半で、お姫様のような容姿も健在です。
彼女が指揮する第三軍は、王国四軍の中で最も戦闘経験が豊富です。
南のナサル首長国連邦では、衰退したサキュラ首長国を呑み込む形で、ナフ首長国が勢力を拡大しています。
ナフ首長国は、正面切って戦争を仕掛けてはきませんが、リスト王国とルカ大公国(遠戚関係)との交易路を襲って、商人から積み荷を奪う事件が多発しています。
そのため、第三軍はしばしば遠征して、ナフの軍勢と小規模な戦闘を繰り返しているのです。
こうした遠征は、リディアの副官を務める国家召喚士が指揮を取ることが多いのですが、血の気の多いリディアが出張ることもあり、部下たちは迷惑しています。
なかなか出番のない主人公のエイナですが、ここにきてやっと名前が出てきました。
どうやら彼女が第四軍に異動したのは、レテイシア女王と蒼龍帝シドの企みで、ケルトニア使節団の来訪とも関係しているようです。
凄いなぁ~、作者はちゃんと伏線を張っていたんだ。絶対に、後付けなんかじゃないんだからね!(ツンデレ)
さて、次回は使節団の歓迎行事が行われます。リディアはうまく情報を引き出せるのでしょうか?
どうかお楽しみに!