https://kakuyomu.jp/works/16817330649026392153/episodes/16818093088422307593そんなわけで第十四話です。
話が進んでおりますが、果たしてすんなり終わるかどうか、疑わしいですねw
さて、今回は妖精族について。
幻獣界で、もっとも生息数が多いのが妖精族です。
特に一番霊格の低い、普通の妖精は「一匹見かけたら百匹いる」と言われるくらい(Gかよ)、うじゃうじゃ存在しています。
人間世界で例えれば、昆虫類に相当します。
この妖精は手のひらサイズの小型種で、姿を隠すのと、短距離を飛べること以外に特殊な能力を持っていません。
知能はきわめて低く、寿命は一か月程度と短命ですが、〝霊格が低い=繁殖力が強い〟という法則どおり、庭に植えたミントのように増殖します。
妖精には雌雄がありませんが、見た目的には女性的な姿をしています。
以前にカー君が説明していましたが、性器はありませんから交尾もしません。
木の葉や草、花の上で妖精が踊り、翌朝そこに朝露ができると、その中から新たな妖精が生まれてきます。
身体的には非常に脆弱で、うっかり掴んだりすると簡単に死んでしまいます。
ミラージュは中くらいの霊格で、一般的な妖精よりも高い知性を持っています。
その他、多種多様な妖精がいて、その能力もさまざまです。
とはいえ、その能力は悪戯をするために使われるもので、攻撃的なものではありません。
妖精族の頂点に君臨するのが妖精王です。
ほぼ女性型の妖精が多い中で、妖精王には男性的な見た目の者もいます。
知性が非常に高く、ハイエルフ並みの魔力を持ち、さまざまな魔法を操ります(ただし攻撃魔法は苦手)。
気位が高く、人間の前に姿を現わすことはまずありません。
もちろん、王国の召喚士が呼び出したという記録もありません。
さて、次回も解決編。すべての謎は解き明かされるのか、どうか次回をお楽しみに!