https://kakuyomu.jp/works/16817330649026392153/episodes/16818093087879074403そんなわけで第十一話です。
今回は珍しく駆け足で話を進めています。
と言いながら、執拗にシルヴィアの体重やお尻をいじっているのは、何故でしょう?
シルヴィアは背の高さだけではなく、全体として良好な発育を遂げています。
男性に注目されるほどの豊満な身体を誇っているわけですが、決して太ってはいないはずです。
きっと、魔導院を出てから体形がほとんど変わっていない、某魔導士の呪いなのでしょう。
シルヴィアが王都に到着したのは昼前だったので、エイミーのお昼休み前に滑り込み、面会予約が取れました。
ケイトは仕事に忙殺されていて、昼食どころではなかったのですが、嫌な顔をせずにシルヴィアを迎えてくれました。
実は魔導院の魔導課で、教官のケネス大尉が指導方針をめぐって他の教官と対立しや挙句、暴力沙汰を起こしたため、その後始末に追われていたのでした。
ケイトはシルヴィアが帰った後、昼食を摂りましたが、シルヴィアはお昼抜きで図書館に向かっています。
面会の約束が夕方なので、あまり時間がないという事情もありますが、最近カー君に体重をいじられるので、ダイエットのつもりかもしれません。
ちなみに、カー君は他の生物から精気(生命エネルギー)を吸収して動いているので、食事は必要ありません。
彼が甘い物好きなのは、酒や煙草のような嗜好品という位置づけらしいです。
さて、シルヴィアは公文書館である資料の閲覧を請求しました。
その資料と今回の事件に、何らかの関係があるのは明らかなのですが……
ということで、どうか次回をお楽しみに!