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【魔導士物語】第二十七話「呪術師」を掲載しました

https://kakuyomu.jp/works/16817330649026392153/episodes/16817330655164620434

 そんなわけで第二十七話です。

 カー君がいきなり大人っぽく、賢くなった感じがしますが、本人が言っているとおりで、知能自体に変わりはなく、本質的には変わっていません。
 彼が召喚されたばかりの頃は、たどたどしかったのが、最近ではかなりスムーズに話せるようになってきました。
 これは自分の考えていることを、うまく言語化するのに慣れてきたためです。

 カー君にとっては、この世界の言葉(中原語)はシルヴィアの知識と経験を基にして習得したものです。
 知識はあるので、かなり難しい話を聞いても、すんなりと理解できますが、いざ自分が話そうとすると、適切な単語を選択するのに手間取ってしまいます。
 そのため、慣れないうちは、出てきやすい簡単な単語に頼っていたんですね。
 魔石による成長効果で、この語彙選択の効率が上がったということです。

 カー君がやたらと上から目線(特にケネスに対して)になったのは、自分が年上(二~三百歳)だということを強調したいためでしょう。

 それと、シルヴィアがぬいぐるみと寝ていたことは、第一章で彼女が初登場した回で、ちゃんと書かれています。
 カー君が来てからは、ぬいぐるみは添い寝の役割を引退し、カー君がその替わりを務めていました。
 余談ですが、この後しばらくの間、シルヴィアはしばしばエイナのベッドに潜り込んできました。
 彼女は女性にしては大柄な上、あまり寝相がよくなかったので、エイナは大いに迷惑をすることになります。

 悩んだエイナはカー君と相談して、寝こけているシルヴィアを床に降ろして、カー君が添い寝するようになりました。
 もふもふの毛並みに抱きついているとよく眠れるのか、シルヴィアは寂しくなると、自分からカー君と一緒に寝るようになります。
 だったらベッドにカー君を入れればよさそうなものですが、下宿でベッドメイクをしてくれる、ファン・パッセル家のメイドが激怒するので(寝具が抜け毛だらけになる)、それはできません。

 さてさて、やっと呪術師が登場しました。
 いよいよ決着をつける時ですが、結界は壊せないし、呪術師は防御魔法みたいな術を使っているみたいです。
 エイナたちはどうやって勝利するのでしょう? 次回をお楽しみに。

 明日から四月です。今年の春アニメは豊作ですね。とりあえず「鬼滅の刃 刀鍛冶の里編」「この素晴らしい世界に爆焔を!」「TIGER & BUNNY 2」「僕の心のヤバイやつ」あたりは視聴決定ですw

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