https://kakuyomu.jp/works/16817330649026392153/episodes/16817330653051623612 そんなわけで第十一話です。
ケネスが言っていたように、最初のネズミによる襲撃は「威力偵察」の意味合いが強かったようです。
恐らく敵は、エイナたちの戦力がどれほどのものか、情報を持っていなかったものと思われます。
「そんなんでよく襲撃したもんだな」と思われるでしょうが、これにはちゃんと理由があって、それは後々明かされることになります。
とにかく、敵は襲撃対象のうち二人(エイナとケネス)が魔導士であること、もう一人(シルヴィア)は正体不明だが軍人、残る一人(サーラ)が一般人であると把握しました。
シルヴィアの正体が掴めていないのは、カー君が特殊能力を見せていないためですね。
相手の主戦力が魔導士であると分かった以上、その弱点を突くのが常道です。
通常、魔導士は魔法を唱えない限り、攻防ともに脆弱だとされています。
武術の稽古に当てる時間があったら、魔法の訓練をすべきという考えが一般的で、最低限自分の身を守る程度の剣が使えればよしとされています。
そのため、魔導士最大の弱点である、魔法発動までに時間を要するという点を利用して、武力で急襲するというのが有効です。
敵の行動はそのセオリーどおりなのですが、シルヴィアは武術一般で相当な腕前を持っており、エイナもそれに劣るものの、それなりの実力を有しています。
ケネスは実戦経験が豊富で、やはりかなり強いです。
この点では、敵は見誤ったと言わざるを得ません。
今回の話で、エイナの才能がまた一つ開花しますが、これはご都合主義ではなく彼女の●●に関わっている話です。
かなり後になりますが、その辺はちゃんと明らかにされるので、伏線として頭の隅に置いておいてください。
さて、次回は戦いが決着します。どうかお楽しみに。
例年のことですが、期末が近づいてきて仕事が洒落にならないほど詰まってきました。
仕事なんてしたくありませんw
羽生さん勝ってタイに戻しましたね~。封じ手が開かれた時、解説の先生も聞き手の女流棋士も、本気で驚いているのが面白かったです。