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【魔導士物語】第十話「威力偵察」を掲載しました

https://kakuyomu.jp/works/16817330649026392153/episodes/16817330652925174623

そんなわけで第十話です。

 戦いの結果を知ったら、ケイトは頭を抱えたことでしょうね。
「ちゃんと教えたのに~!」

 やはり訓練ではどこか心に余裕があり、魔法に没頭し過ぎることがなかったのでしょう。
 エイナは初めての実戦に興奮しすぎて、完全に周囲が見えなくなってしまいました。

 頭に血がのぼっていたのはシルヴィアも一緒で、彼女はケネスの防御魔法で完全に守られているのに、剣を構えたまま下ろしませんでした。
 おまけにエイナの魔法によって、空気中の水分が凍結した靄が視界を奪い、周囲から聞こえる破裂音にパニックになりかけ、剣を振り回しました。
 側にいるケネスたちは危なくて仕方がありません。ケネスは「この金髪、殴ってやろうか」と思っていました。

 破裂音について、ケネスは「凍裂」だと言っていましたが、これは極低温で木の水分が凍って膨張し、木が折れたり裂けたりする現象です。
 ケネスの故郷であるケルトニアは北国で冬の寒さが厳しいので、こうした現象を知っていたのでしょう。

 使い魔については、本文で説明されているように廃れた魔法です。
 幻獣(といっても、低霊格の下等なもの)を魔法で縛って命令を聞かせるという点では、召喚士と似ています。
 ただ、異世界から召喚するわけではなく、この世界に偶然迷い込んだ幻獣を捕まえなくてはなりません。
 ポケモンみたいなもんですね。
 弱いし複雑な会話ができないので、使い勝手が悪すぎたようです。

 さて、今回の襲撃は、ケネスが言ったとおり、ほんの小手調べです。
 次はどういう手で襲ってくるのでしょうか? どうか次回をお楽しみに。

 将棋の棋王戦は面白かった~!
 一昨日は、囲碁の仲村菫三段が最年少タイトルを獲得しました。ネットで見ていましたが、もの凄い激しい戦いでした。
 菫ちゃんの対局中の表情は怖いのですが、戦後のインタビューではよく笑う、鼻とほっぺが可愛いお嬢さんです。
 まだ十三歳ですが、あと三、四年で美少女に育つこと間違いなし!

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