• 異世界ファンタジー
  • 詩・童話・その他

【魔導士物語】第十三話「訓示」を掲載しました

https://kakuyomu.jp/works/16817330649026392153/episodes/16817330650433745911

 そんなわけで第十三話です。

 今回、再びユニが登場しますが、ちょい役なので、あまり活躍には期待しないでください。
 彼女は三十八歳で、この演習は十月のことなので、あと二か月で三十九歳。
 召喚士としてはもう晩年で、あと二~四年でこの世界を去ることになります。

 ユニの存在は、シルヴィアが憧れていることでも分かるとおり、半ば伝説化しています。
 多分、二級召喚士としては、もっとも有名な人物と言えるでしょう。

 本文中で、ユニのオオカミたちが人間の言葉が分かるかのような説明がなされていますが、これは多少誇張されています。
 オオカミたちはもう二十年ほども人間社会で暮らしていますから、確かにある程度の言葉を覚えています。
 犬が人間の言葉に反応して指示どおりに動くのと変わりません。
 彼らは犬よりも遥かに賢い幻獣なので、かなりの数の単語と簡単な文章を理解できます。
 ただ、内容が複雑になったり、観念的な単語が混じったりすると、まったく通じなくなります。

 オオカミたちは、どちらかと言えば、話している人間の表情、目線、口調、態度などから、指示内容を類推している感じです。
 本文中で、ロキが指示もされていないのに目的地に向かったのは、シルヴィアの目線を読んでの行動です。
 自分の判断が違っていたら、シルヴィアは「違う」という反応を示すはずなので、こういう先読みができます。

 それと、群れの中でも人間世界で生まれたロキ、ジェシカ、シェンカの三頭は、とりわけ人間との意思疎通がスムーズですね。
 シルヴィアがロキと組んだのは偶然ですが、かなり幸運だったということになります。

 さて、次回は演習の開始です。帝国のスパイの動向も分かってきますので、お楽しみに。

 サッカーW杯は、まぁ……うん、頑張ったのでないでしょうか。
 W杯ロスかと思いきや、「チェンソーマン」の最新話を朝一で観たので、かなりハイテンションですw
 マキマさん怖ぇぇぇ!

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する