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【魔導士物語】第四話「再教育」を掲載しました

https://kakuyomu.jp/works/16817330649026392153/episodes/16817330656131582837

 そんなわけで、第四話です。

 おさらいその1 アスカの装備

 アスカは普段から金属製の鎧を装着しています(兜は背中側に撥ね上げている)。
 本文中にもあるとおり、素材はミスリル銀(ただし合金)で、強靭で非常に軽く、断熱性に優れています。
 この鎧と盾(鎧と同じ素材)のセットは、先の蒼龍帝フロイアと試合で引き分けたあげく、稽古相手に指名された際に、その褒賞として賜ったものです。
 もとは蒼龍グァンダオの宝物コレクションで、フロイアが無理やり奪い取って与えたのです。

 アミュレットも一緒だったのですが、これは装飾品としても美しかったので、フロイアが気に入って自分のものにしていました。
 宝剣の方は、本文でも説明しているとおり、遥か古代にある魔物を倒すためドワーフが鍛え、エルフが祝福を与えた純ミスリル製の短剣がもととなっています。

 その数百年後、ドワーフの岩山を暴龍が襲って宝物を奪うという事件が発生しました。
 ドワーフたちは人間族(幻獣界の住人で、この世界の人間よりずっと強い)の英雄に龍の討伐を依頼しました。
 その際に、伝説のミスリルの宝刀が貸与されましたが、短剣では龍の分厚い鱗に遮られて中まで刃が通らないので、ブロードソードに鍛え直されたのです。
 同時に、鎧兜、盾、アミュレットも用意されましたが、幻獣界でもミスリル鉱石は希少品で、量が足りずにアダマンタイトとの合金になりました。
 宝剣の方は、黒蛇ウエマクが所持していましたが、赤城市に出現した魔人(真祖という強力な吸血鬼)を倒すために、アスカに与えられました。

 おさらいその2 マジックシールド

 一種の対物理防御魔法ですが、飛び道具にのみ作用する変わった性質を持っています。
 弓矢、吹き矢、投げナイフなどに襲われると自動で発動し、魔導士を守ります。
 逆に接近しての斬撃などには無力です。
 中・遠距離攻撃を受けた時だけ発動するので、常時身にまとっていても魔力消費が少ないため、魔導士は意識せずに使っています。
 帝国軍の魔導士では、このマジックシールドを使えることが、士官の条件となっています。

 ただし王国軍では、まだ魔導士課程の卒業生が三期しか出ておらず、魔導士自体の人数が三十人程しかいません。
 その中で、マジックシールドが使えるのは、エイナを含めて四人だけです。

 さて、やっと主人公のエイナとシルヴィアが登場しましたが、何やら不穏な雲行きです。
 そんなわけで次回をお楽しみに。

 四十年近く続いている、ある読書・創作グループ(年輩のおばさま方ですが、レベルはかなり高い)から、ここ数年講師を依頼されています。
 今年は昨年の芥川賞受賞作・井戸川射子氏の「この世の喜びよ」を、お題として指定されました。
 仕方がないので読み始めたのですが、「うわぁ~!」と声が出るほど凄い(誉め言葉ではない)作品です。
 これ、なろうやカクヨムだったら、ボロクソに叩かれるんだろうなぁ……(^^;

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