https://kakuyomu.jp/works/16817330649026392153/episodes/16817330651888103722 そんなわけで第二話です。
話の流れ上、必然の回です。待望の任務が申し渡されますが、恐らくは皆さんが想像したとおりの内容だと思います。
エイナは〝のほほん〟としているので、「やったー、新しい先生が来るんだ~、わぁ楽しみぃ!」みたいな反応です。
その点、シルヴィアはさすがに優等生で、結構鋭いところを突いてきます。
まぁ、エイナも説明されなかった任務に気づくわけですから、彼女たちはやっぱり二人で一人前といった感じですね。
シルヴィアが気づいた疑問の答えは、のちのち明らかになる予定です。
王国軍は割とホワイト企業?です。
下士官・一般兵は、年のうち三分の一が休暇期間(ただし無給w)で、その間は遊んでてもいいのですが、ほとんどの者は生活のためにバイトをしています。休暇兵士のために職を斡旋する互助組織も存在しており、もっぱら公共工事に携わっています。
将校は年間勤務で休みは週に一日です。ただし一年に一度、申請すれば二週間~一か月程度の休暇がもらえます。
こうした休みは当然のことながら無給で、できるだけ人件費を下げたい経理・人事部は、休暇の取得を積極的に奨励しています。
ケイトは本文でも説明しているように非情に忙しいため、週に一度の休みを無視して勤務するのが常態化しています。
休日出勤は、規定により割増の時間外報酬が支払われますので、彼女は経理部から要注意人物としてマークされています。
その代わりにケイトは年に一度、一か月半の長期休暇を希望して、生まれ育った南カシルに帰省しています。尉官である彼女が取得する休暇としては異例に長い休暇ですが、先に述べたような事情で、ほぼ問題なく許可が下ります。
王都からカシルまでの往復には一か月を要しますので、実質的には二週間程度の休暇ですね。
マリウスは今回の任務に当たって、ケイトの休暇を利用して二人を引率させようと企みました。
ケイトも教え子可愛さでそれに乗ってしまったのですが、結果的にはこれが仇となりました。
川船の予約手配や南カシルでの宿の選定は、慣れているケイトには何でもないことですが、未経験の二人にはとてもハードルの高い仕事です。多くの先輩たちに聞いて事前調査が必要ですし、黒城市の第二軍に予約の手配を依頼するのは、しかるべき人脈や手続きが存在するので、そうしたことを学ぶのは彼女らにとって、貴重な経験になったはずです。
それをケイトに丸投げしてしまったため、エイナたちは先生に引率される修学旅行の女子高生みたいな気分で出発することになります。
南カシルに着いて「さあ、ここから先は自分たちの力で頑張りなさい」と言われても、途方に暮れるのは目に見えています。
そんなわけで、次回はいよいよ南カシルに到着します。
さっそく初日から、エイナたちは第一の試練に直面します。
母親か姉のように優しかったケイトが、まさかあんなことになろうとは……!
ってことで、どうかお楽しみにw
さて、新年になって冬アニメがスタートしましたが、今期は心が動く作品がなくて、今のところ周囲の評判待ちです。
前期はノーマークだった「ぼっち・ざ・ろっく!」がめっちゃ面白かったので、そうした作品が現れることを期待しています。
とりあえず「とんでもスキルで異世界放浪メシ」は、あまりに突っ込みどころが多すぎて、真面目に設定を考えるのがアホらしくなってくる困った作品ですw
それとTSモノは苦手なんですが、「お兄ちゃんはおしまい!」の評判がいいので、いい年をしたおっさんが手を出すべきか非情に迷っております。