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【魔導士物語】第二十三話「オーパーツ」を掲載しました

https://kakuyomu.jp/works/16817330649026392153/episodes/16817330654624003032

 そんなわけで第二十三話です。

 一般人には「何のこっちゃ?」ですが、学研の不思議雑誌「ムー」を愛読していた人なら常識の用語「オーパーツ」ですw
 もちろん日本語の「オーパーツ」や英語の「out-of-place artifacts」という単語が、この世界に存在するわけではなく、それに相当する中原語(この世界の標準言語)の単語があって、それを翻訳した結果だと思ってください。

 魔石は『幻獣召喚士』でも何度か登場しています。
 この世界では、古代遺跡や墳墓の副葬品から見つかるもので、確かに希少品ですが、めちゃくちゃ貴重というわけでもありません。

 魔石は魔力発生器であると同時に、魔力貯蔵器でもあります。
 本文でも説明しているとおり、魔法を封じ込めると一般人でも魔法が使えるようになります。
 魔石自体が魔力を発生させているので、何度でも(ただし、一定の間隔を必要とする場合あり)使用できるという優れモノです。

 大きさと透明度の高さが、発生・貯蔵できる魔力量に関係しており、良質の魔石はかなり高価で取引されます。
 今回、サーラが持ち込んだものは、中の下といったところでしょうか。
 したがって、魔石の方ではなく、土台となっているミスリル銀の細工物が「オーパーツ」です。
 一式で買取価格が金貨三百枚(日本円に換算すると、約六千万円)ということは、売値は金貨五百枚くらいでしょうから、一億円のお宝です。

 マリアさんが貰ったバイト代の銀貨七枚は、日本円換算で約十四万円です。
 リスト王国の物価水準は他国に比べて安定しており、これは中流家庭の平均月収に相当する金額です。

 プリシラによる蒼龍帝への報告では、彼女がシドに対する母性愛(嫉妬)を暴走させ、あらぬことを口走ってしまいます。
 シドがからかったように、プリシラは二十代後半ですが、まだ男性経験がありません。
 彼女は十八で魔導院を出て、すぐに前蒼龍帝のフロイアの副官となり、長年仕えてきました。

 彼女の主人であるフロイアは美女ではありますが、百八十七センチの大女で(プリシラは百七十八センチ)、格闘技が三度の飯より好きという困った人でした。
 新米のプリシラを助けて指導をしてくれたのが、身長ニメートルに近いアスカで、彼女も体力お化けです。
 そんなゴリラ女二人に囲まれて仕事をしてきた彼女に、男ができるはずがありません。

 ちなみに、ユニにはそれなりの経験があるみたいですw

 お話はのんびり進行しているように見えますが、実はあと三~四話で終わります。呪術師との決着が近づいてきています。どうか次回をお楽しみに。

 大食い界の〝魔女〟こと、菅原初代さんの訃報は、個人的にかなりショックでした。
 テレ東の大食い特番は、好きでよく見ていましたからね~(現在も Youtube では「もぐもぐさくら」さんのチャンネルを登録していて、更新を楽しみにしています。
 菅原さんは岩手、さくらさんは青森出身で同じ東北人として特に親しみを持っていました(自分の家から歩いて行ける距離のラーメン屋に、さくらさんが来ていたのには驚いた)。
 普段の彼女は、パン屋の優しそうなオバちゃんでした。ご冥福をお祈りいたします。

 今日は将棋の棋王戦があります。渡辺棋王も頑張れ~!

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