• 異世界ファンタジー
  • 詩・童話・その他

【魔導士物語】第十六話「歌う幻獣」を掲載しました

https://kakuyomu.jp/works/16817330649026392153/episodes/16817330653719249816

 そんなわけで第十六話です。

 船員と乗客たちは正気に戻りましたが、彼らは自分たちの身に何が起こったのか知りたがります。
 自分たちが何者かに操られいていたことは、何となく自覚があるので、その犯人を探したいということです。
 こうなると、なぜだか正気を保っていた人物に疑いの目が向けられます。

 シルヴィアとサーラは個室に戻っていますし、エイナも戻ってきたばかりですから、ケネスが取り囲まれて納得のいく説明を求められたのは当然ですね。
 エイナは、この状況をケネスがどう乗り切るのか、興味津々で見物するつもりでした。
 その結果は本文を読んでもらうことにして、意外な展開で周囲、特に船員たちを納得させます。

 さらりと書いていますが、この事件はかなり有名になり、サーラは類まれな歌声の持ち主として、大人気となります。
 敵が探していた物の正体は、次回に持ち越しです。最後にケネスがわざとらしく驚いてくれるたので、作者としては「大変よくできました」の桜スタンプを押してあげたい気分ですw

 サーラが説明しているように、彼女は身分的には奴隷ですが、人気遊女なので黒船屋では大切にされています。
 欲しいものは何でも買うことができますし、お金は黒船屋が払ってくれます。
 それがどんなに高額であっても、店側は文句を言いません。ただし、二級品、粗悪だったり趣味の悪い物には駄目出しをされます。
 高級遊女には、それなりの格が求められるからです。

 人気のある間に限られますが、贅沢し放題であってもサーラは偉ぶることがなく、一生懸命にお客さんに尽くすので、それがまた人気と評判を呼んでいます。
 では、年を取って人気が凋落してきた場合どうなるかというと、有能な人材であれば「遣手婆(やりてばばあ)」として店に残ることができます。
 遣手婆は立派な職種で、遊女の教育や健康管理、従業員の監督・差配、顧客対応や付ける遊女の選定など、役割は多岐にわたります。
 黒船屋クラスの店では遣手婆が二、三人いて、最終的には十分な報酬を受けて引退することになります。
 ちなみに、遣手婆になる段階で、奴隷身分の遊女は市民権を得ることができます。

 遣手婆になれない無能な遊女は、中級店に売られます。その先どうなるのかは、その遊女の努力次第です。
 必ずしも最底辺まで堕ちるというわけではありません。

 次回はいよいよ敵が狙っている物が登場します。お楽しみに。

 先日、「第5回好きなYouTuberランキング」(オリコン)が発表されました。
 私が大好きな「エガちゃんねる」は、三連覇を逃して二位でした(残念)。
 エガちゃんねるって、編集がプロフェッショナルで、下手なテレビバラエティーの数倍面白いのですよね~。
 エンディング「伝説のEGA」を歌っている小松美生さんも、元気で可愛くて大好きです。
 さりげなく「腋毛投げ」ポーズもやっちゃうところが凄いw

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する