• 異世界ファンタジー
  • 詩・童話・その他

【魔導士物語】第十八話「マルコ港」を掲載しました

https://kakuyomu.jp/works/16817330649026392153/episodes/16817330653970540927

 そんなわけで第十八話です。

 港に着いてから、エイナは上の空になります。
 本文を読めば分かりますが、母親の行方と関係しています。
 マルコ港は短期間で急速に発展した街なので、たくさんの人が集まってきました。

 まず工事に関わる労働者、彼らを相手にする多様な客商売、それらの店舗や住人の家屋を建てる建設業者。
 さらに軽工業団地では、手先が器用で忍耐力のある女性労働者を大量に雇用していました。これは王国においては(というか、この世界では)きわめて稀なことです。

 常に人手不足で職に困らないという環境は、貧しい家の次男以下の若者たちにとっては、非常に魅力的な所でした。
 さまざまな原因で故郷に居られなくなった者(犯罪者を含め)は、当然のようにこの港町に集まってきます。
 一人で生きていかなければならない事情を抱えた女性にとっても、この街は唯一の希望でありました。

 辺境に近いマルコ港のことは、エイナも噂をよく聞いていたので、彼女は何となく「母はマルコ港にいる」と思い込んでいたのです。

 ここで勘のいい読者の皆さんは気付いてしまいます。
「なるほど、マルコ港は『母を訪ねて三千里』にかけた名前だったのか!」

 ……ごめん、嘘ですw
 先日の王将戦(藤井聡太王将 vs 羽生善治九段)で、藤井王将がおやつにハーブソーダを頼みました。
 たちまちネットでは「ハーブソーダ=羽生(はぶ)・聡太だ!」と話題になりましたが、それと同じくらい偶然の命名です。

 後半ではシルヴィアとカー君の会話が続きます。
 いつも一緒にいるシルヴィアは気付いていませんが、最初の頃に比べてカー君の喋り方はかなり人間っぽくなっていますね。
 彼も着実に成長しているのです。

 次回は馬車の中のお話となります。また懐かしい人の名前が出てきますので、どうかお楽しみに。

 携帯の液晶が寿命を迎えそうなので、機種変更することになりました。
 携帯(折り畳みのガラケー仕様)は仕事用で、通話とメール専用です。
 プライベート用にスマホも持っていますが、三日に一回見ればいい方で、外でネットを使う以外に使い道がありません。
 そのため、気がつけば電池が消耗して、電源が落ちているという事態がしばしば起こります。
 若い人が暇さえあればスマホを見ているのが、自分には不思議でなりません。彼らはいつ充電しているのでしょう?

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する