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【魔導士物語】第九話「始まり」を掲載しました

https://kakuyomu.jp/works/16817330649026392153/episodes/16817330652779053543

 そんなわけで第九話です。

 ケルトニアの魔導士を暗殺すれば、王国に対する協力を阻止するのと同時に、ケルトニア・リスト両国の間に火種を作ることになります。
 帝国には、事件を起こす十分な動機があります。
 暗殺対象が川船に乗っているならば、小さな下り船で接近し、すれ違いざまに火矢を打ち込むのが、簡単で確実な方法です。
 わざわざ希少な魔導士を用意して、ファイアボールを撃ち込むなどという、面倒なことをする必要はありません。
 航行中に火災が起きると逃げ場がありませんから、ほぼ船ごと全滅です。

 したがって、日中に不審船が接近しないかの監視は重要な任務です。
 反対に、夜間は最寄りの川港に停泊しているので、こうした監視は不要になります(そもそも暗くて敵船が見えない)。
 夜陰に乗じて接近し、火をかけたらよさそうですが、この場合は火が回る前に港に逃げることができます。
 万一、水に飛び込んでも、すぐ目の前が岸ですから助かる可能性が大です。

 ちなみにエイナたち一行の中で泳げるのはケネス大尉だけで、女性三人はカナヅチです。
 魔導院の授業や軍の訓練に、水泳は含まれないのです。

 もちろん、この世界にも水辺(川・湖・海)のレジャーは存在しますが、いずれも足の立つ浅瀬で水遊びをする程度のもので、〝泳ぐ〟という発想自体がありません。
 水着もちゃんとあって、女性用は半袖の全身タイツに近いものです。
 肌の露出は二の腕と足首から先だけですが、身体の線がもろに出るので、それなりにセクシーだと思われています。

 さて、いよいよ襲撃が始まりました。敵の正体は、前回のラストでもろバレの前振りがありましたから、容易に予想できると思います。
 でもでも、どうか次回をお楽しみに。

 将棋は「藤井VS羽生」の王将戦と並行して、今日から「渡辺VS藤井」の棋王戦が始まりますね。
 渡辺棋王は、奥さん(伊奈めぐみ)が描いているマンガ『将棋の渡辺くん』を読んでいたので、何となく応援したくなりますw

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