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【魔導士物語】第二十二話「召喚儀式」を掲載しました

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 あけましておめでとうございます。
 そんなわけで二十二話、今年最初の更新です。

 演習での拉致事件から二か月が経ち、エイナたちは卒業を間近に控えています。
 魔法科の生徒たちには卒業試験的なものはなく、それまでの成績で一級、二級が判断されます。
 エイナは学年二位の好成績(首席はミハイル)なので、一級魔導士、すなわち軍への配属が決定済みです。

 一方、召喚士科のシルヴィアたちには年末の召喚儀式が待っています。
 召喚術は魔法の一種ですが、現在この世界で使用されている魔法(呪術も含む)は、古代にエルフ族が人間に伝えたものです。
 しかし、召喚術はそれとは系統の異なる古代魔法(エンシェント・マジック)で、四神獣の一柱、黒蛇ウエマクが王国人に教えました。
 魔法を学んでいるエイナが、召喚の呪文をまったく理解できなかったのも当然ですね。

 ウエマク出現以前にも、王国(当時は分裂国家だった)には稀に召喚士が存在していました。
 彼らは強力な召喚能力を生まれながらに持ち、偶発的に幻獣を召喚した者たちです。
 どういう理由か、この国ではそうした能力を持って生まれる人間が、昔から多かったようです(祖先に特別な一族がいたらしい)。

 その中でも特に強大な能力を持って生まれたのが、王国を統一した初代の王で、呼び出されたのがウエマクという大物でした。
 ウエマクは自身が召喚されたことに驚くと同時に、この国の召喚士に強い興味を抱きました。
 そして召喚主に協力して国の統一を果たすと、召喚システムを確立します。

 魔道具による能力者の発見、教育システム、召喚呪文と魔法陣の教授、召喚に適した特異点の選定(王都と四古都)などです。
 これを見ても、召喚呪文や魔法陣は召喚の必須条件ではなく、後付けされたものだということが分かります。
 あくまで形式を整えることによって、効率的な召喚を行う補助的な技術ということになります。

 さて、次回はいよいよシルヴィアの幻獣が登場します。一応断っておきますが、オオカミではないですw

 新年の日本酒は、昨年あまりに美味しかったので、今年も「天の戸(あまのと・佐金酒店)」の「天黒(てんくろ)」にしました。
 焼酎用の黒麹で醸した面白いお酒で、酸味が絶品です。
 これの一升瓶(純米原酒)と四合瓶(「オーク樽貯蔵」白ワインみたいで超絶に美味い!)をいただいております。
 ウィスキーの封切りは、ニッカのシングルモルト「宮城峡」でした。うまうま(#^.^#)

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