神崎あきら

古い日本家屋に嫁入り道具として持ち込まれた立派な屏風は曰く付きだった。 屏風の呼び起こす不幸がじわりと恐怖を呼び起こします。 屏風覗きとは一体何なのか？屏風の向こうにある闇をあなた…続きを読む

気楽な山登りが一転、恐怖のどん底へ。 リアリティのある語りにゾクッとするモチーフが散りばめられ、恐々読み進めました。 実際に山の中にありそうな光景なのも怖いです。タイトルの意味を噛…続きを読む

テディベアを喪の象徴にするというユニークな発想に惹かれました。シュールな情景が思い浮かぶようです。
不思議な世界な迷い込んだ気分になれる短編です。

短編ながら登場人物たちの生き様に圧倒され、息切れするような気持ちで読み進めました。 熱気にむせかえるミャンマーのリアルな情景は匂いや喧騒まで伝わってくるような錯覚を覚えました。 生…続きを読む

ホラー系と不思議系とジャンル分けされているのでお好きな方だけでも読むこともできます。短い話数構成のオムニバスドラマで文章も整っていて読みやすいです。今日は何を読もうかな？ オススメ…続きを読む

人の不器用な愛の形が心に染みる優しい物語。たくさんの人生が絡み合い、完結まで読者をぐいぐい導いていきます。 素朴な町の描写に不思議と懐かしい気持ちになりました。心情に訴える情景描写…続きを読む

ホラースポットに忘れ物をしてしまったことにより恐怖に見舞われる主人公。 じわじわとにじり寄るリアリティのある恐怖演出が秀逸です。 タイトルの意味を確かめるため、ぜひ読んでみてくださ…続きを読む

SNSで「幸せな」プライベートを切り売りすることで満足する母に嫌気が差した綾は不気味な都市伝説「ひとりかくれんぼ」を始める。そこで垣間見た衝撃の真実と恐ろしい結末とは。 緻密な設定…続きを読む

短い文章の中に恐怖が凝縮されています。
最後の一文には背筋がゾッとしました。ぜひこの心地よい恐怖を味わってみてください。

映画好きならわかりみ、世代がヒットすれば首がもげるほど同意なエッセイです。 軽妙な語り口で気が付いたらいつの間にか読み切ってしまいました。 作者のユーモアセンスが面白すぎて、え、…続きを読む

会話から読み取る恐怖を楽しむ超短編です。 作者は長編でもオムニバスでも素晴らしいホラーの名手で、新しい試みの本作もまた読者を驚かせるギミックに富んでいます。 一粒一粒パンチの効い…続きを読む

ある人の執着というのは他人に理解されないものだ。 この作品の主人公もあるものに執着するが、他人によってそれを破壊される。 淡々とした日常の中で一体何が起きるのか。時々まとわりつく…続きを読む

荒唐無稽で面白おかしいけど、ちょっと不気味で切ないときもある。赤裸々な夢の話をストレートな筆致で描く作品。 こういうのあるある！から一体どんな意味なのだろうと考えたくなるものまでま…続きを読む

文字数の制約を持って書かれたホラー短編集。文字数は短いですが、一話一話に凝縮されたドラマがあります。
たくさんの物語をぜひ楽しんでください。

家族の安全と引き換えに国を守るため、敵国の配置した武器を破壊せよ…突然現れた保護政策推進課の担当者はそう告げる。 集められた者たちはごく普通の一般人ばかり。愛する家族のために、命の…続きを読む

騎士が誇りを失うことほど屈辱はない。
しかもこんな形で。

短編ながら壮大な物語を読んだような読後感。
美しい情景描写とシャープな心理描写がすばらしい作品です。

海外で音楽CDを探す、という視点がユニークです。 私も音楽が好きですが、日本で買えるからということで海外旅行先でCDショップに立ち寄ることなど考えもつきませんでした。 どんな視点で…続きを読む

これはすごい、エピソード一つ一つが面白い！ 語りも読みやすく、まるでバーで楽しい話を聞いているような心地よさがあります。 読み終わるときにはこんな人に出会ってみたいなあと憧憬の気持…続きを読む

豪華絢爛な中華ファンタジー、憧れるけどそれなりの世界観を作ろうとすると元々中国系の歴史やドラマにでも親しんでいないと難しいという印象があります。 筆者は真摯に学ばれており、それをわ…続きを読む

古くから続く診療所の医師は突然押し入ってきた男に襲撃される夢を見る。男は医師を「川瀬」と呼ぶ。いつも見る悪夢に一体何の意味があるのだろうか。 伝説の殺し屋「レフトハンド」の物語。…続きを読む

同窓会というホラー素材をどう生かすのか、と楽しみに読み進めました。途中ゾクッとする演出もあり、どんどん不穏な雰囲気へ。盛り上げ方がとてもうまい！ 結末はぜひご自身でお確かめください…続きを読む

タイトルを見ただけでどれから読もうかな⁈とワクワクさせられます。多彩なジャンルがあり、どこからでも読めるます。 文章が読みやすく、考え方に筋が通っているので分かりやすい。なんと文章…続きを読む

ハイテンションの動画チャンネルが始まり、一体何だ⁈と思いきや、社会派ホラーというアクロバティックな展開に目が離せなくなる！ 容赦なく人の心の闇を描く大胆な筆致に圧倒されます。１話目…続きを読む

身近な題材をもとに、あり得そうなリアルな設定で冒頭から引き込まれました。「脳インプラント」を受けた父の変化、家族に湧き上がる疑念、真実を知りたくて一気に読み進めました。文章はストレ…続きを読む

街中で見かけたBLな場面を豊かな妄想力で描写したエッセイです。描写やツッコミが面白く、オムニバス形式でサクサク読めます。自然なシチュエーションなのがまた萌える！読みながらほくほくし…続きを読む

　妻となる女性との穏やかな生活を夢見る内藤は、ある日奇妙なバイトを紹介される。ある山にポリタンクを背負って登り、山頂にある古井戸に中身を捨ててくるというものだ。その報酬の高さに惹か…続きを読む

職を失い、路頭に迷っていた牧瀬陽人が出会った滝川葵は、太陽の光のような温かさを持つ人だった。人生どん底だった陽人は滝川さんの家で共同生活をしながら、彼を取り巻く人たちの大切な思い出…続きを読む

巧みな表現力と臨場感でリアルな恐怖を追体験できます。ホラー好きには興味を引く話題が並び、どんどん先を読み進めてしまいます。
リアル系怪談をお求めの方、おススメです！

失意のどん底にあった主人公を救ってくれたのは一作のWEB小説『空色のひよこ』。主人公の熱の入った語りから作品の素晴らしさが垣間見えるよう。しかし、思い入れが強すぎて作者のツユコさん…続きを読む

作品ひとつひとつの世界観に驚かされます。どんな景観なのかと想像しながら読み進める面白さがあります。短編なのにとてつもなく長い物語を読んだような錯覚に陥りました。 ただの怖い話では物…続きを読む

文学的な語り口に、どこまでが現実か分からなくなる倒錯感に飲まれる奇妙な心地よさがあります。一体何が起きているのか？何度も読み返すうちに彼の感じたものを追体験する錯覚に陥りました。短…続きを読む

レッド・カードとは何か、その答えはぜひこの作品を読んで探してみてほしい。 そして、もしあなたがレッドカードを使う時が来たならどうするか、その答えは作品の中にある。 設定も描写も上…続きを読む

ひとつひとつのお話は短くて気楽に読めるのですが、さりげない表現や結びにハッとさせられます。いろんなタイプの恐怖が楽しめる短編集です。知的でシニカルな作者の持ち味も好みです。ホラー短…続きを読む

都会で平凡な日常を送る若者がふとしたきっかけで摩周湖を訪れることから物語は始まる。遠路はるばるやってきた摩周湖は雲海に覆われ、その美しい景色を見ることはできない。がっくりと肩を落と…続きを読む

幽霊や妖怪より真に恐ろしきは人間なり。リアルなだけに他人の噂話に興味本位で首を突っ込む楽しさがあります。語り口がスマートでとてもわかりやすく、サクサク読めました。「普通の怪談」に飽…続きを読む

リアルお仕事小説です。 消防士のリアルな日常が描かれています。何気ない日々のやりとりや市民との交流、事故現場の様子など、会話を通して現場の雰囲気が感じられて面白い作品です。 出動し…続きを読む

秋の野に対峙する2つの影法師、静から動へ、そしてまた静へ。 美しい絵画的な情景が目の前に広がり、硝煙の匂いが漂ってくるような緻密な情景描写に圧倒される。 ガンアクションの描写は見事…続きを読む

　序章から情景描写や心理描写に引きこまれます。何者かに追われる幼子の恐怖、この先に繋がる不穏な気配がビシビシ伝わってきました。序章の掴みが巧みで、この作品は絶対に最後まで読みたい！…続きを読む

淡々と流れるような語りの”私”と地底湖を覗き込む女性のやりとりで世界を表現しています。”私”の語りが無情な世界の姿を表しているのに対して、女性の激情の訴えが対照的です。 救いのない…続きを読む

　舞台は19世紀末のアメリカ東海岸の町。多くの人が集い熱気あふれる発展途上の町で起きた川に大量の魚の死骸が浮かぶという奇妙な事件を皮切りに、伝染病が蔓延し始める。その裏に隠された謎…続きを読む

まずは、とにかく面白くて続きが気になり一気に読み進めました。 　物語は新卒の主人公、川野が引っ越してきた築年数の古いアパート「水源荘」を舞台として始まる。ペットのイモリ、ビリーの水…続きを読む

身近な恐怖を描いた怪談集。淡々とした語り口のそつのない文章がとても読み易く、どんどん読み進められました。
お話もしっかりした和製ホラーで読み応えあり。オススメです！

　どこにでもいる都会の普通なリーマンが恋に落ちたら･･･悩んだり、嬉しかったり、ちょっともどかしくて応援したくなります。黒犬と山猫の二人の掛け合いがかわいい！（このネーミングも上手…続きを読む

　素晴らしい筆致で描かれる世界と、哲学的な問いが見事に融合したダークな世界観、その中にときに見えてくる光、ひとつひとつの物語が重厚で読み応えがあります。 　美しく、そして力強い文章…続きを読む

　3人連れの主人公が旅の途中に立ち寄ることになった蛍野西病院。ここでは人が消えるという噂があった。消えていくのは不法滞在者や旅行者、しかも死体は発見されないという。さらにインチキ医…続きを読む

物語のひとつひとつが読み応えあり、考えさせられます。読み物としても面白く、端的な文体で状況がわかりやすく書かれており読みやすく、好感が持てました。これからどんどん新しい物語が増える…続きを読む

意味がわかるとはっとしたり、ぞっとしたり、怖い話好きの求めるスリルがあります。お話の数もボリュームたっぷり、端的な語りが読み易く、それでも舞台背景はきちんと想像できるので物語に没入…続きを読む