エゴの表現が非常に巧みな作品と思います。
騎士が誇りを失うことほど屈辱はない。しかもこんな形で。短編ながら壮大な物語を読んだような読後感。美しい情景描写とシャープな心理描写がすばらしい作品です。
なるほど……、なるほど……!と唸りながら最後の一文を読み終えて、なんとも言えない読後感に浸っています。ああ……「届かない手」からしか摂れない栄養素がある。
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