紫陽_凛

　本作は「犠牲」というテーマで1000文字以内のエッセイを書くという企画に参加しているものなのだがその深みと切れ味たるや1000文字以上、そのうえ本当にピッタリ1000文字だからび…続きを読む

　実のところ凹んだ時何回も読み返して元気を貰っています。初めて読んだ瞬間から激しい笑いの発作と共にどこかに置き忘れてきた青春の傷跡がジクジク疼きます。 　過去に作家先生のファンレ…続きを読む

着目したいのは英詞から始まるポエム文頭なのだが、意味は理解できても意図がさっぱり理解できない。ここですでに高得点である。 そしてこの改行。時代を物語っていてこの作品のキモとも言え…続きを読む

　ふわふわと蝶が舞うような緩やかさで進んでいく本作は、死にたがりの少女とその希死念慮を否定し続ける青年の関係性を描いていく。打ちひしがれて重たく頭を垂れる少女に反して、青年の軽やか…続きを読む

　どこかへ行っちゃいたいなぁと思うことがしばしばあって、それが息苦しさとか辛さからなるものだと気づいた時、その半分くらいが「女性」であることに付随してくる何かだったりするので、私は…続きを読む

　アズル、カサンドラ、ナターリヤ、そしてマリア。四人を繋ぐ一つの美しい筆蹟。 　機構としての、極めて「機械的」な国家の中で、水に流される枯葉のように回るだけではいけない。 　誰…続きを読む

　宣伝めいた一言紹介になってしまったことをお許し願いたい。 　今までに読んだweb小説の中で一番心揺さぶられたものであり、また金にものを言わせて掌編集として手元に置かせて欲しいくら…続きを読む

　刺さる人には刺さっていってそのまま抜けなくなるタイプの作品群。母親という肉親に対する冷たい憎が映し出すのは憎悪ばかりではなく、その皮を一枚剥いだ内側にある母への慕情である。

美しい光景が広がっている。少年と少女は無事たどり着いたろうか、焦がれた空に。

頭の中を嵐がすり抜けていった。「なんじゃあこりゃぁ」。一言目にはそれ。二言目には「やられた」。そして次の言葉が出てこない。これはすごい。

嫌味なところがなく、親しみやすさすら感じさせる賢いヒロイン！最強の受付嬢レベッカの次の物語を読んでみたいです。

男だって女だって星を割れ。 競技「星割り」の絶対王者に挑む──星割り選手「還士」。未だ名もなき少女は「一番手」として星を叩き割る！ 　新時代はすぐそこまで来ている。そして、何かの…続きを読む

チェコ、その名を聞くだけで魅惑の都……で繰り広げられるカップルたちの日常のひとこま。テーブルの上に広げられるお料理は豪快でどれも美味しそう！……なのだけど？問題がある。あるのです。…続きを読む

びっくりするほど簡単なオチなのに、読者の誰がこれを想像できたろうか？　愕然。呆然。そして拍手を。

視点別に進んでいく物語の中で、愛がないこと、忘れられぬ人がいることが明かされていき、この偽装結婚はどう進むのか？と読者が不安になったところで訪れる不穏な「転機」…… でもタグにも…続きを読む

一人の達人が永遠になる瞬間を見た。これほどまでに澄みわたる一瞬を私は知らない。

万聖節！ハロウィンの夜に向けておめかしするガールズ。下地から始まるお化粧の、丹念で丁寧な描写の後明かされる、2人のこだわりとは……？ 可愛い女の子はいつだってオシャレにホンキ！2人…続きを読む

某作品の影響を濃く受けながら、まさかの探偵:猿で繰り広げられるミステリ。某作品を知っていればもっと面白く読めること間違いなし！ いやしかし、未だかつて「猿」の探偵などいただろうか……続きを読む

　ヘルパーさんに語られる、話好きのおばあさんの思い出話。それらは、哀愁とか郷愁にも似て少しさみしい。すぎさってしまった夕焼けの美しさを、おばあさんだけは知っている。そんな「きらきら…続きを読む