概要
およそ十数年の時を経て、空っぽなあたしは彼女との再会を果たした
あたしの身体にはぽっかりと空いた隙間がある。物心が付いた頃からその感覚はずっとあって、その空っぽの隙間は成長するにつれ少しずつ大きくなっていって、次第にあたしは空っぽに飲み込まれて空っぽそのものになるんじゃないかなんて思っていた。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!埋もれた名作、百合が好きな人はぜひ!
宣伝めいた一言紹介になってしまったことをお許し願いたい。
今までに読んだweb小説の中で一番心揺さぶられたものであり、また金にものを言わせて掌編集として手元に置かせて欲しいくらいすごかった小説である。
内容については触れないが、読書の歴史が「宇宙少女」以前と「宇宙少女」以後に分かれるくらいには私に影響し、また働きかける小説であった。百合というものの可能性、宇宙というものの可能性、そしてそれらを紡ぐ私たち作家の秘めたる可能性を示唆してくれる希望に満ちた良作である。
出会えてよかった、読めてよかった。
二人に祝福を、「宇宙少女」に賞賛を。ありがとう。