アルトンとフェイ。ふたりの駆け落ちの結末までを一気に辿った。なぜこんなことになったのか。なぜ二人は追われるのか、なぜ二人は愛し合ったのか── 全ては西の風が知っている。大団円だ。
自分が純文学向きなのかエンタメ向きなのかわからなくて右往左往している商業作家一年生。SF書いてみたいと思い始めて幾星霜。
恋人の逃走劇。西部の風と埃を、乗合馬車の振動を、悪党の暗躍する夜の闇を、運命の一日の幕開けとなる曙光を、流れる硝煙の香りを――この物語は私たちに与えてくれる。
前編を読み始めると、すっかり世界に入り込んでしまい、迷わず後編に!文章力の賜物でしょうか。「これぞ西部劇」と思わせてくれる小説でした。西部の空気感が実によく表現されていると思います。登場…続きを読む
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(292文字)
どこまでもどこまでも荒野をひた走る。何処へ?さて、どこへ行こう。どこでもいいわ、貴方となら。そんな心躍る心象風景を見事に描き切り、隙間時間にも読みやすい長さに落とし込んでいるのは見事という他…続きを読む
もっと見る