家族の形というものはそれぞれ異なるため、こういった面を持つ場合もあるなと思いました。想像しながら読むとしんどさもあるのですが、感情を揺さぶられるもので、2回以上読みたいと感じるものでした。
刺さる人には刺さっていってそのまま抜けなくなるタイプの作品群。母親という肉親に対する冷たい憎が映し出すのは憎悪ばかりではなく、その皮を一枚剥いだ内側にある母への慕情である。