概要
気付いたときにはすべて終わっているだろう
半年前、私の愛した女性は毒を飲んでこの世を去った。私の友人はすべてを知っていて、何も言わなかった。
ああ、だが、私に彼を責める権利があるだろうか? 忙しさにかまけ、彼女に何があったのか知ろうともしなかった私に。
遠くにサイレンが聞こえる。やがてパトカーが通りかかる。友人はぴくりとも動かない。私はコーヒーカップを握ったまま、赤い光をぼんやりと眺めた。
おしまい
[構造設計:ほわ 制作:井ノ下功]
ああ、だが、私に彼を責める権利があるだろうか? 忙しさにかまけ、彼女に何があったのか知ろうともしなかった私に。
遠くにサイレンが聞こえる。やがてパトカーが通りかかる。友人はぴくりとも動かない。私はコーヒーカップを握ったまま、赤い光をぼんやりと眺めた。
おしまい
[構造設計:ほわ 制作:井ノ下功]