華やかな宮廷を舞台に、貧しい家柄の項白檀が宮女として後宮に入り、複雑な人間関係と謎を解き明かしていくストーリーになっています。
主人公の白檀はしっかり者で現実的な性格をしており、父親譲りの教養を生かして難局を乗り越えようとする姿が印象的です。弟の受験のために必死に働く姿に、家族思いの優しさも感じられます。
また、美貌の禁司長・環芳玉の人物像にも興味をそそられました。才能もあり皇帝の信頼も厚いようですが、同性からの好意に悩まされている様子が面白いですね。
宮廷内の派閥争いや、皇帝寵愛をめぐる后妃たちの葛藤など、後宮ならではの陰謀や駆け引きも物語に奥行きを与えています。さらに、「桃李の宴」で白檀が気づいた不穏な兆候は一体何なのか。
テンポの良い展開で、豊かな情景描写もあり、読み応えのある作品だと思います。主人公の白檀を中心に、皇帝や后妃、宮女たちが織りなすドラマが今後どのように展開していくのか楽しみです。
一番の謎は、契約結婚した仮初夫婦の行末かもしれませんけれど。
賢さが取り柄のヒロインが、後宮で起こった謎を解いていくお話です。
後宮に出仕した弟想いのヒロイン・白檀が、持ち前の観察眼と賢さで陰謀を阻止する「桃李の宴」に始まり、その宴をきっかけにして、美しきエリート官吏・環芳玉と契約結婚をすることになる「嫁入り」までの流れが、描写の美しさや分かりやすさによって没入感があって、あっという間に読めてしまいました。
白檀のスッキリとした凛々しい性格はとても好感が持てますし、芳玉の美しい顔だけではない良い性格も面白く楽しめています。
契約結婚×後宮謎解きに、権力闘争や陰謀などが加わって、読み応えのある作品になっていると思います。
今後、白檀と芳玉がどのような関係になっていくのか。とても楽しみな作品です。
主人公の白檀のキャラクターが大好きです。頭が良く回るので淡々としたところがありながらも、情がある。後宮ものとはいえ結婚相手は皇帝ではなくて、皇帝の忠実な臣(皇帝強火担当)なところも面白くて好きだな、と思います。
まだ利益で結びついた関係かもしれませんが、物語を通してふたりの距離感やお互いに抱く感情が変わっていくのかな、と思うと楽しみで仕方ありません。
これ、本になってじっくりページめくりながら、どうするの、どうなるの!?って言いながら読みたいやつ~~~~~っ!詩や中華風の役職も解説付きでものすごく読みやすく、中華ものへの知識を感じさせる作品です。
(※やっと最新話に追いついたので取り急ぎレビューです)