陰謀渦巻く後宮の謎解きを担うのは、美貌の皇帝側近と契約結婚した後宮女官

一番の謎は、契約結婚した仮初夫婦の行末かもしれませんけれど。

賢さが取り柄のヒロインが、後宮で起こった謎を解いていくお話です。

後宮に出仕した弟想いのヒロイン・白檀が、持ち前の観察眼と賢さで陰謀を阻止する「桃李の宴」に始まり、その宴をきっかけにして、美しきエリート官吏・環芳玉と契約結婚をすることになる「嫁入り」までの流れが、描写の美しさや分かりやすさによって没入感があって、あっという間に読めてしまいました。

白檀のスッキリとした凛々しい性格はとても好感が持てますし、芳玉の美しい顔だけではない良い性格も面白く楽しめています。

契約結婚×後宮謎解きに、権力闘争や陰謀などが加わって、読み応えのある作品になっていると思います。
今後、白檀と芳玉がどのような関係になっていくのか。とても楽しみな作品です。

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