LOVE,LOVE,BIG LOVE!

 もうこれ以上ない「恋」ってものに出会ったことがあったら、そしてその恋をあきらめたり手放さなければならなかったりして、「失恋」してしまったら。

 でっかくって無で向こう側が見えなくって、それでいて「あたし」を魅了してやまないブラックホール。え? ブラックホール? なんで?
 でも、「あたし」がブラックホールに向ける恋心は本物だ。真剣にマジで恋してる。もっとそばに行きたいのに、彼はいつもそっけない。そっけないうえに、わけわかんないこと言う。あたしはそれを超・解釈しつづける。
 端的に言えばそんな話である。端的にいえば、である。
 だが。

 ――そう、ラブだよ。BIG LOVE……

 相手がブラックホールだろうがうずたかく積まれたアルミ缶だろうが、ラブってもんは不思議だ。真剣でマジのラブっていうのは宇宙も超えていくらしい。

 ブラックホールは優しい。ブラックホールはわからない。ブラックホールは不思議だ。そしてブラックホールは、「あたし」のことを「愛」している。