神崎あきら

妖に奪われた姉を取り戻すために、私は『想いの蝶』を集める──。 幼い頃姉は言った。『影蟷螂』という妖にに関わってはならないと。 でもある日、私は、姉が『影蟷螂』に『想いの蝶』を…

稲刈りが終わると、それまで黄金の絨毯の様だった田圃は丸坊主になり、刈り取った藁はまとめて一方を縛り、丸く積み上げて、人の身長位の俵状にして、一番上に傘のように藁でフタをすると、小…

眠らない街、新宿。日本一犯罪が多発するといわれているこの地域を管轄としている新宿中央警察署。 特に暴力事件、殺人事件などを取り扱う刑事課強行犯捜査係は、忙しい日々を送っている。 …

大学生の主人公は、「楽で割のいい仕事」として試験監督のアルバイトを始めた。真剣な受験生たちを横目に、気楽に仕事をこなす日々だったが……

東京都千代田区の神保町で催されていた「神田古本まつり」で、ラテン語で書かれた手書きの本を手に入れた大学生の「土門灯（つちかど・あかり）」が、神社の境内でその本に書かれていたテクス…

お題「試験」

短編全９話／僕の周りには怖い人がたくさんいるのですが、その中でも一番怖いのが、リサ。 ——あ、友達じゃなかったのかも……。 と思った時の話です。

この作品はフィクションです 心霊動画配信者の雨宮准は、ネットで話題の『夜陰-YAINN-』の事故物件へ撮影にやってきた。 森の中に佇む洋館。 そこで発生する現象と、事故。 これ…

【カクヨムコンテスト10【短編】に応募しています！】 大学生になって半年以上が過ぎた深月は行きつけの喫茶店に呼び出された。 呼び出したのは親友の野々華。彼女は開口一番に言う。 …

一年前から消息不明になった友人の史郎。史郎の彼女である美佐が見つけたのは、撮影者が史郎と思われる動画サイトであった。

当時は闇バイトなんて言葉も無かったし、どう考えても怪しいだろコレはみたいなバイトもついつい受けてたんだよね。 鳥居を探すバイトだなんて、今なら絶対ただの隠語じゃない。 まあ、俺は…

エアコン修理で東京の外れにある村を訪れた相田。彼は依頼主の家で不気味なメロディーを耳にする。 村の住民なら誰もが知っているその唄には、ある秘密があった——。 ※この物語の「知ら…

はじめましてこんにちは。 いつもお世話になっております。 おいでくださった方に、気軽につまんでいただきたいエッセイです。

一線を踏み越えた先にあったのは、破滅の道だった。 横領、キャッシング、闇金……。 もしあなたの周りに一線を越えそうな人がいたら、この話を教えてあげてほしい。

文明が滅びた後、生きる希望も死への期待もなくした人々の世話をするためにアンドロイドが生み出された。 アンドロイドは感情を持たない存在として、ただ淡々と人々を看病し続ける日々を送…

【カクヨムコン10参加】 戸川優衣は、別れた恋人から贈られた『ぬいぐるみ』の処分のため『埋葬屋』へと辿りついた。 埋葬屋の白石はどんな『もの』の埋葬でも請け負う、冷徹で不思議な青…

「なった話」というシリーズを書き始めました。すべて1話完結の予定です。 第1弾は「蛇」。これから色々なものになっていきます。 【あらすじ】 小学校の同窓会で、蛇に咬まれた同級生の…

二階堂は探偵だ。しかし、探偵では食べていけないことから、週５でアルバイトをしている。 探偵としての仕事の依頼は月に一回でも入れば良い方で、その依頼も大半は特殊なものだった。いや、…

【カクヨムコン10参加】 滅びゆくシュメールの王都。少年が奏でるハープと巫女の神託が、運命の闇に神々の叡智『メ』を呼び覚ます…… 月光が照らし出すのは救済か、それとも破滅か――…

大学生の京弥は怖がりで霊感ゼロ。 そんな彼が夜な夜な心霊スポットへ向かうのには理由があった。 霊感のある玲奈と行った夜の心霊橋で、京弥は黒い影に襲われる。 その時に見た光景は……。

望月桜には３つの顔がある。 一つは普通のOLとしての顔。 二つは兼業作家としての顔。 そして三つ、リスナーとしての顔。 毎週水曜日の夜２２時。 それは桜の推し配信者、白兎（は…

＜カクヨムWeb小説短編賞2023で短編賞を受賞しました！　ありがとうございます！＞ 以前、結婚相談所のカウンセラーとして働いていた私が、結婚相談所の仕組み、相談所あるある、裏側…

【カクヨムWeb小説短編賞2023　短編賞受賞作！】 北海道の小さな村で漁師をしていた祖父。 僻地での日々の営みは、まさにスローライフ。 孫目線で見てきた彼らの暮らしを、今、ひ…

四物語第六夜です。 今回は、人の五感に纏わる話を集めて参りました。 是非ともご堪能下さい。

note創作大賞2024中間選考通過作品 【あらすじ】 小学五年の夏休み、山中理は同級生・堀龍起を人知れず殺害した。 罪悪感に苛まれながらも、その事実を隠して別の地で生活してい…

S県の山奥には開けた盆地がある。 その盆地の中央には小高い丘があり、そこには小さな祠がある。 誰となく人形を供える祠は羅漢の祠と呼ばれ、噂によるとその祠には続きがあるらしい。

【あらすじ】※このあらすじ下部に、物語の結末までを書いたあらすじがあります。コンテスト用ですので、ご了承ください。 　東京都北区の大学に通う橙野桜（とおのさくら）は、しつこく言…

【完結】 心霊系YouTuberが廃墟で見つけた、ある奇妙な落書きについての話。

僕（寺本浩輔）は妻・美紀と結婚二年目で死別してしまう。悲嘆に暮れていた僕だったが、生前妻がクリスマスプレゼントに送ったリングノートを見つける。そこに日記を書くと亡くなったはずの美…

これは私がまだ佛教大学の学生だった頃に 体験した話です。仏教と一言でいっても、 実は様々な流派があり、本来うちは幽霊の 存在を認めている訳ではなかったんです。 でも、実際に色んな…

呪い── これはある有料会員限定動画配信者の女性が、東北地方を訪れた際に呪われ、凄惨な最後を遂げた記録映像である。

森の奥深くに棲む小説家に隠された恐ろしい秘密があった。昼間は決して屋敷から出ることはなし。夜中に起き出して小説家は小説の執筆に勤しむ。小説家は屋敷の地下で恐るべき化け物を飼ってい…

人生の最後に、成仏することができなかった小坂は「未練消化センター」の案内で、俗世に残る未練を清算するチャンスを得る。元恋人と親友への深い恨みを晴らすため、彼は呪いの力を借りて復讐…

そこは、縦横に伸びる地下鉄の終着駅に 併設された商業施設。所謂、駅ビル。 何故かそこには『水族館』があって、私の 癒しになっていたんです。 ※何処かの北の街にある実在の商業施設と…

里山近く長閑な田園風景の中に。土地の地権者の所有と思われる、ぐるりと白い海鼠壁を巡らせた大きな御屋敷がある。 　そこにある日、鯨幕が延々と張られているのを見た。その不吉な光景は、…

わたしと日本と台湾と ※1元（NTD）＝4.5~4.6円（JPY） 「エッセイを書きましょう2024」参加用作品です。

「御彼岸Halloween怪談会」参加用のホラー短編です。 https://kakuyomu.jp/user_events/16818093083983771673 主人公が購…

一生懸命、時間をひねり出し頭をフルに回転させて、シコシコ書き上げた 〝傑作小説〟（当社比） 何とか書籍化したいのが作家（志望含む）と云うもんです。 しかし、私たちの前には様…

特に需要もないような夜に働くおじさんのエッセイです

前回のカクコン９短編特別賞受賞者による「カクコン短編・小説部門」の分析です。

※レギュレーションの為、このあらすじはネタバレを含みます。 田舎でジャム工場を営む温厚でお人好しな兄、壱山健一は弟の勧めで買った会社名義の株が暴落し困窮していた。 トレーダー…

小野塚様主催「🎃御彼岸Halloween怪談会🎃」参加中です。 https://kakuyomu.jp/user_events/16818093083983771673

四物語第五夜です。 今回は、言葉に纏わる話を集めて参りました。 是非ともご堪能下さい。

　『ミルナの怪』＝2022年に某匿名掲示板の「死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない？」というスレッドに投稿された話——いわゆる洒落怖。 　『ユウナの呪』＝怪談作家兼オカルト…

本作品は、以前書いたノンフィクション作品「おごられし者」を改稿したものです。 『【公式自主企画】怖そうで怖くない少し怖いカクヨム百物語』に参加しています。

実体験談です。

僕たちは、輝いていない。 でも、そんな僕たちもきらきらと輝く虹をかけたいんだ。 甘酸っぱく苦くて少しノスタルジックなにおいがする青春ファンタジー。 第七回こむら川小説大賞出品作。

M.R.ジェイムズ作「マグナス伯爵」（1904年）を下敷きとした作品です。 政争に敗れ、狂気に陥り禁断の黒魔術を求める旅に出た北欧の貴族マグナス伯爵。 彼に出会った巡礼者が手紙に…