余計なものを削ぎ落した文章の読みやすさ、目まぐるしい展開。けれど、引き込まれる恐さ、独特の世界観が存分に蠢いている。短めで濃いホラーを読みたい方にお勧め。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(140文字)
羅漢の祠は山奥にある祠で心霊スポットとして知られています。祠の人形をどけると奥に続く岩戸があるらしく、その先には何があるのか、誰も知りません。Kの従姉妹の彼氏が祠の奥を覗いてから行方不明になったという話を聞き、主人公とKは、この心霊スポットに侵入し、動画を撮る計画を立てました。主人公たちは飲酒運転をしながら夜の山道を進むのですが、途中で不気味な立て看板を見つけます。そして荒れた鳥居と祠には、多くの人形が供えられていました。恐怖と不安を感じつつも、祠の奥で二人が見たものは――
もっと見る