※読み合い企画からのレビューです名作である「近畿地方のある場所について」を彷彿とさせるようなモキュメンタリーホラーいちおうの主人公であるライターだけでなく、あらゆる視点、あらゆる記事、あらゆるインタビューから、██県██町にあるキャンプ場の謎に迫っていくその、じわじわと真相に近付いていく感覚がたまらなく、あっと言う間に現行最新話まで読み進めてしまった非常に続きが気になる一作だ
キャンプ場あるある。微妙な評判のキャンプ場での心霊話。本当か嘘かも、もちろん裏取りなんか出来るはずもない。でも、そんな気分になるんだ。大変よろしいと思いますよ。
とあるキャンプ場について様々な側面から語られる記録を読み進めていく形で進行しますが、それぞれが淡々と描写されていることによって、現実味が強く感じられました。ぞっとするような恐ろしさがありますが、真相を知りたくて、読む手が止まりませんでした。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(226文字)
動画音声の文字起こし、記者の取材記録、新聞記事の抜粋、掲示板の書き込みなど様々な角度、視点から、少しずつ浮かび上がっていく、ある場所の怪異。一話一話の文量は短く、スキマ時間にさらっと読むことができ、サブタイトルも「何に関する話であったか」が分かりやすくなるよう設定されているため、〝気になる点〟を見つけた時に、読み返しやすくなっています。新しい話が投稿される度に積み重なっていく情報を、少しずつ読み返していく読者の姿は、まるでホラー映画の主人公みたいに怪異の調査をする人間のように映ることでしょう。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(149文字)
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