ウィジャ盤、こっくりさん、死者と交信する手段は昔からあるが、あまりにも古色蒼然しすぎては面白みに欠けるのも事実。
この作品では現代ならではの『ウィジャ盤』と呼ぶべきものが登場し、オカルト好きを楽しませてくれます。古臭いものから、いかにも令和の時代風のものまで様々。
霊感を持たない主人公が彼なりの創意工夫で死者と交信しようという筋が素晴らしい。
そして時代が変わっても色あせない物もこの作品にはちゃんと描かれています。
そもそも、なぜ死者と交信をしたいのか? その一点。
単に知的好奇心を満たす為? いいねが欲しいから?
死後の世界の存在を知って安心したいのか? それとも……。
温故知新という単語がピッタリの古くて新しい物語。
オカルトマニアの貴方へおススメです!