情報は広がるもの、良し悪し関係なく。
この作品の特徴は、昨今ではも日常に溶け込んだSNSを上手く利用していること。
情報を得るにも、拡散するにも、馴染みすぎている。
特に人間というのは善意より悪意のほうが染みわたりやすい負の面が強い。
良い思い出よりも悪い思い出のほうが記憶に残りやすいのがいい例である。
いや、怖い怖い。本当に起こりそうで、ありえそうな話。
ありえそうで、ありえないのがホラーの定番だが、先が読めないより底が見えないし測れない面が何より濃い。
知るべきではない、見るべきではない。聞くべきではない。
けれども知りたい見たい聞きたい人間、誰もが持つ欲が行動を誘発する。
その果てに何があるのか、分からず……ああ、人とは何とも恐ろしいものだ。