脳内でイメージされるビジョンやアイデアは、どこから生まれるのか全てのセンスは脳で集約され、どう処理されるかは正に個々に異なる感性どのような状況、環境でも、その受け取り方で天国~地獄にまでに変わるこの物語の異質な五感の持ち主たちの、その幸福度は如何にそしてそれを見たあなたのセンスは、どう処理されますか??
嗅覚だったり、聴覚だったり、視覚だったり。 人より優れていればいい、というものでもないのだなあ、と考えされられる、今回の四物語。 あまりに鋭敏すぎる感覚は、人をこの世ならざる世界へ導くのかもしれません。 やっぱり、人間、がいちばん怖いってことなのかなあ。 怖いシーンの想像がかきたてられて、私的に、最も怖かった話集です。
この物語は、必ず四つ。それ以上でも以下でも作法に反する。 ひとの持つ感覚と怪異とは表裏一体。感覚が無ければ怪異は生まれず、また怪異は感覚に依って顕現する。 凶事の跡を異臭として感じる嗅覚 悪意と怪異の会話を聞き分ける聴覚 人が抱く怨恨が肌に纏わりつく触覚 背後に幻視される者を葬る視覚どれもゾクリとさせられる、恐ろしくも逃げ場のない怪談揃い。様々な感覚を有する 人 であるがゆえ。それも亦、恐ろしき哉。
もっと見る