国境、県境、私有地、自宅、部屋、パーソナルスペース……人それぞれ、集落のそれぞれのテリトリーは、動物ですら存在するモノノケ界も、同意ではなかろうかやはり、故郷の空気、水、雰囲気、人、地形……何故か、安心しますよね踏み言ってはいけない、立ち入ってはいけないましてや、片側の都合やルールでその地を犯し侵略、浸食してはいけない……
今夜の四物語は、異界に迷い込んでしまった人たちのお話です。 恐ろしい異界に入ってしまい、元の世界に帰ろうと努力し、懸命に試行錯誤する人たち。 彼らは異界から逃れられるのでしょうか。 作者さまの発想の豊かさに、本当に驚かされます。 最後は私も、異界に迷い込んでしまいそうです。
四物語も第7夜それでもその面白さ興味深さは増すことはあれ薄まることは無い六散人様の無尽蔵な才能が1番の恐ろし話かもしれないと気づいてしまいました
この物語は、必ず四つ。それ以上でも以下でも作法に反する。 此岸と彼岸…現実と幻想…今ある世界の裏側に、ひっそりと それ は存在する。夢の報せに導かれ廻る不思議な世界 何処まで行けど辻に至る焦燥の世界 橋を隔て時空が狂う諦念に倦む世界 扉を開ける毎に増殖してゆく異世界ほんの一寸の加減で入り込み囚われる。 努々、忘れる事勿れ。この世は決して一つの時空ではない。幾つもの異なる世界。そのうちの、たった一つに他ならないのだ。
今宵も始まりました、4人の話者による不思議で不気味なお話。4つのエピソードを聞いた後、私たちはもうこの世には戻れないかもしれない…