概要
「ピアスを開けてほしい」親友がそう頼むのは、決まって振られた時だった。
【カクヨムコンテスト10【短編】に応募しています!】
大学生になって半年以上が過ぎた深月は行きつけの喫茶店に呼び出された。
呼び出したのは親友の野々華。彼女は開口一番に言う。
「ピアスを開けてほしい」
その真意を、深月はすぐさま察する。
野々華がピアスを開けてと頼むのは、決まって彼女が失恋した時だからだ。
大学生になって半年以上が過ぎた深月は行きつけの喫茶店に呼び出された。
呼び出したのは親友の野々華。彼女は開口一番に言う。
「ピアスを開けてほしい」
その真意を、深月はすぐさま察する。
野々華がピアスを開けてと頼むのは、決まって彼女が失恋した時だからだ。