ネットの普及に伴い、YouTubeやTwitterなどのSNSで自分の子供の成長を写真や動画、時に文で公開する親が増えました。
じゃあ、もしその子供が大人になったら?
物心つかないうちに上げられたネットでの姿が、今もまだそこで生きているとしたら?
そんな中、その子供が否応なしに上げられた自分の姿を見たとしたら?
反応は様々で、作中ではそこにも触れられます。
ただし読めばわかる通り、序盤のような事例だってありえる――というよりは確実と言っても差し支えないでしょう……。
作中にける「Wannabe Parent(何者かになりたい親)」は現在の10~20代と予測出来ます。
今若者と言われている彼らが子育て世代になった時、燻られていた火種は「間違いなく」炎となって燃え上がります。
こんなことあったら、ではなく間違いなく起こる未来と言えます。
私も近未来を舞台にした作品を書いたりしていますが、これほど予測可能な未来を正確に描いた作品はめったに見ません。真の名作はこういうところにあるわけで。
素晴らしいホラーでした。