コザクラ

F県淀代に蔓延る鬼人種、それを狩る人間たちの戦いの記録。 箱崎翼は「退魔協会」に所属する一員で、日夜「鬼人種」を狩るお仕事に就くか弱いJK（本人談）。そんな彼女を主人公を迎えた、純…続きを読む

それは熱きハイクバトラーたちの戦い！ ハァァァァァイクバトォォォォォゥ！！！！！ それは人生の縮図、男のロマンである！ リュウセイさんはいないけど隕石さんは降り注ぐ！陛下はバ…続きを読む

その国には、オニが潜む――。 未来のいつか、どこかのニホン。世界は不可視の怪物「オニ」に包まれ、混沌の時代を迎えていた。 結束された組織「オーミーン」は人々を保護し、オニに立ち向…続きを読む

ごく普通の女の子、三毛山コネ子が魔法少女に！ ……だけだと思った？この作品はなんかもう舞台や設定選びから「勝って」ます。大元は江戸時代の佐賀県鍋島のお家騒動。 当時の鍋島氏は家臣…続きを読む

作者としてはもちろん評価が欲しいのは当然ですが、実は読者の側を見ていないのは割と見落としがち。 ここの盲点に切り込んだエッセイって意外と少ないような気がします。 作者が何か作品を書…続きを読む

妖精。ヨーロッパ各地で伝えられる羽の生えた小人。 ……ではなくこの作品では人口的に作られた生命。登場する舞台も現実の日本です。 妖精も俗称ではなく、アニメや漫画で見るあのかわいらし…続きを読む

追放された王子ミロンが自警団に就職し、指名手配を追っているところ目的の人物、のちの相棒ルウシェにばったりと出会う軽快なスタート。 無駄にイケメンな騎士（微妙にイケメンとか言うと怒ら…続きを読む

死者や異界を意味する言葉、隠り世。ここには妖怪、半妖、人間が共に暮らす世界だった。舞台はその一丁目である妖街道。 少女「安倍緋月（あべのひづき）」は妖街道にて陰陽亭なる便利屋として…続きを読む

国の資源たるクリスタルを守るため、絶大な力をもたらされた人間がいる。 人呼んで水晶魔術師。その一人に選ばれたリビラはその名に相応しいだけの力を持っており、その力もまた治安維持のため…続きを読む

都会を出たものの現実の厳しさを思い知り、酒と地下の違法賭けデュエル（この時点でもう何かおかしいけどカードゲームではよくあること）に溺れた主人公、ユーグ・オー。 彼は違法デュエルの敗…続きを読む

トレーディングカードゲーム「モンスターサモナー」にハマっている主人公天川ツルギはある日、家族と共に中学生時代にタイムスリップ。 サモン至上主義の世界においては未来のカードはまさにイ…続きを読む

作者さん自身が経験したゾッとする話。 友達からのツテで異業種交流会に参加した作者さんはドギツイ奴らと「出会う」ことに……。 私小説でありながらエッセイ形式の文体がとても読みやすいで…続きを読む

タイトルと紹介文の明るさとは裏腹にかなりハード。 そのハードさは他異世界ものとは明らかに一線を画しており、主人公のギルは例をあげるだけでも ・捨て子 ・物心ついた頃から悲惨すぎる…続きを読む

雪山で遭難した男が、何かとフーセンガムを持っている男に会う話。 遭難した男はガムを多様に膨らませる一芸に秀でており、ガムを渡した男も何かと退屈しない。 遭難が迷子とかけられており、…続きを読む

女の子のような声がコンプレックスの主人公、栗林有介が突如Vtuberになるぞォ！ ダレの来ないテンポの良さ、読者の心を巧みに掴むヒキ、記憶に残るキャラたちなどどれを取っても素晴ら…続きを読む

曝書。本のカビや虫食いなどの損傷を防ぐために行う虫干しの一種だそうです。古くは宮廷行事としても組み込まれていたほどだとか。 この作品は武蔵野の図書館に所属する主人公の「私」が曝書…続きを読む

主人公はマラソンに嫌気を覚え、仮病で早退する。 その帰り、立ち寄ったゲームセンターにはなんだかだめそうな人たちがまばらにいて……。 1999年というどこか哀愁漂う年代と共に描かれる…続きを読む

幼い頃からぬいぐるみたちを愛する孤独な作家は、いつしかぬいぐるみたちに人格を見出していた。 しかし占い師によれば、それこそが孤独の原因であることを突きつけられる。 彼女の選んだ道と…続きを読む

怪物退治に腕の利く兄弟。 潜り込んだ地下墓所には「砂人」なる怪異のうわさがあり、数知れぬ派遣隊や冒険者たちが消息を絶ち続ける。 アラビア風の世界観を舞台として盗賊の物語です。怪異…続きを読む

突如として現れた怪物。その名は「オニ」。不可視の彼らは獣性のままに人を襲い、人類を破滅の道へ追いやった……。 立ち向かうはオニ討伐隊「オーミーン」。オニの見える彼らはそれぞれの使…続きを読む

こちらの作品、いきなりですが面白い小説を書く方法は書かれていません。 書かれているのは人気になる小説を書く方法です。 どんなタイトルがいいの？　あらすじ、紹介文は？　選ぶべきジャ…続きを読む

視点は母親。冷蔵庫に死んだ蝉を入れる息子さんのお話。 冷蔵庫に死んだ蝉を入れる？ この行為の意味のわからなさに母親は困惑しますが、しかし愛すべき息子であることもまた事実です。 さら…続きを読む

ネットの普及に伴い、YouTubeやTwitterなどのSNSで自分の子供の成長を写真や動画、時に文で公開する親が増えました。 じゃあ、もしその子供が大人になったら？ 物心つか…続きを読む

手紙の形式を伴う作品。文体と内容には少しずつ血と肉の匂いが滲んでいきます。 淡々とした文体に流れる輪廻らしきものが読み手の鳥肌を立たせます。 多くは語らないラスト一文が、逆に全てを…続きを読む

インフルエンサー久世麗があげた写真に写る黒ずくめの影。通称「漆黒婦人」。 それは麗の写真以降、オカルト界隈でまことしやかに囁かれる噂だった……。 ただの不審人物？それとも……。 …続きを読む

「地球最後の男……に、なるはずだった」の続編。 主人公はとある精神科医。ただし作中の主人公に取りつかれたという友人にやや辟易気味で、時と共も少しずつ厄介に感じつつあります。 他の媒…続きを読む

世界中に殺人ウイルスが散布。それによって生み出された数十億という幽霊が、唯一ウイルス耐性を持って生まれた主人公にしがみつく……！ どこまで生きても終わらない生き地獄。ラストはちょっ…続きを読む

アレルギーに伴う様々な疾患に悩まされる主人公の些細な願いは、いわゆる「猫吸い」と呼ばれるアレ。 ラストは序文と中盤からの繋がりが指し示す通り、寂し気な幕引きだが……。 何かしら疾…続きを読む

紹介の通り、実話、創作含めたショートショートのホラー集です。収録されたエピソードは本当にうまいことオチがついているわけでもありませんので、その辺りのリアリティが不気味に映ります。 …続きを読む

少女がチョコを持っていった父親を探すお話です。 衝撃のラストで1つ、再び読んだ時にわかる伏線や匂わせの数々で2つ。 ある種の信頼出来ない語り手、というかむしろ信頼してはいけない語り…続きを読む

薬品によって人の才能を意図的に引き出せるようになった世界が舞台の作品です。 処置済みの人間と未処置の人間はそれぞれ普通と変わりない人間のまま描かれていますが、未処置の人間は少しだけ…続きを読む

主人公がわけありで死んだ女性の幽霊に取り憑かれるお話。
描写も異様に生々しく、ラストも晴れやかとはいきません。主人公の感情は追体験モノです。
幽霊の変貌も見逃せません。

仕事の効率化機能が備わった電卓が仕事――いえ、世界の回しを効率化するお話です。 主人公はちよっと間抜けや野心家。人よりと意気込んで「喋る電卓」のどんどん効率的していきます。 最初は…続きを読む

血糖値とか肝臓数値とかもう色々終わってる主人公がいきなり面白いです。余命宣告をされたのに食べ納めラーメンを食らうのは彼くらいのものなので倫理観は替え玉しても味が濃いです。 前世がそ…続きを読む

狼男の主人公。舞台はヨーロッパ……と思いきや現代日本です。 夜に沈んだ日本の街並みの描写は彼の異物感を浮き上がらせます。 何より彼自身の心理描写。この姿を人に見られたくないとか、人…続きを読む

世のため人のため、そして子供のためと施される義務教育。 しかしこれは国家運営の巨大な歯車の1つなのです。このエッセイはその一端を記す貴重な資料です。 歴史から。社会構造から。あらゆ…続きを読む

論破バトルなる、レスバ的な揚げ足取り合戦が国民に浸透しているイカれた世界。 倫理観が世紀末。どう考えてもまともな世界ではありません！もちろんまともなキャラも期待してはいけません！多…続きを読む

ゾンビパンデミックが収束しつつある世界。 人としての意識を保っていた主人公と、ゾンビを滅ぼそうとする人間たちのシビアな戦いが描かれます。 見どころは主人公の心情や様子です。なまじ脳…続きを読む

作品は主人公が善意で張り紙の保護猫を飼うことから始まります。 しかし元の飼い主は何やら執拗な雰囲気で、主人公の身元を探ってくるのです。 結構きつめのサイコホラーです。こういう事例、…続きを読む

背が高く、髪が長く、白いワンピース。元ネタは恐らくネット発の怪談「八尺様」。 ですが作品はそれにまつわるお話では終わりません。 作品は主人公の回想に入り、かつて知り合っていたいとこ…続きを読む

ヤタガラス。それは日本神話において初代天皇、神武天皇の東征を道案内を任せられた御使いとして記述されます。 主人公はやってきた骨董品店でその姿を模った置物と関わっていきます。 主人公…続きを読む

顔の交換という高度な医療技術が存在する世界。 主人公に、とある女性が顔の交換を持ちかけられるところから物語は始まります。 主人公にとって顔の交換は光明になり得る何かでした。顔は自…続きを読む

患者は田島春75歳。 診察に当たった虚井華子は、彼女の疾患の原因を、夫の死による介護疲れの爆発からと見るが……。 後半、春の独白は必見です。 文章も読みやすく、素朴な語り口が作者様…続きを読む