カクヨム初期に拝読しました。印象に残っていたのですが、どの作品か分からなくなってしまったのです。そして記憶を元に検索し、発見。とても嬉しかったです。現実に非日常が練り込まれ、じわじわと浸食されゆく様にグッときました。主人公の苦悩に自らの心も引っ張られるのです。実際に居るのかもしれない、あの人もこの人も…?といったリアルさがありました。ラストはどうなるのでしょうか。是非お確かめ下さい。※初心者ゆえ、失礼な文となっていましたら、削除をお願いします…。
狼男の主人公。舞台はヨーロッパ……と思いきや現代日本です。夜に沈んだ日本の街並みの描写は彼の異物感を浮き上がらせます。何より彼自身の心理描写。この姿を人に見られたくないとか、人を食うか否かの葛藤は強烈です。そして満月の夜。彼の選んだ道とは。彼の家族の謎とは……。ニヒルなラストが光ります。