幾多の呪いに立ち向かい、やがて希望を掴むまで。

タイトルと紹介文の明るさとは裏腹にかなりハード。
そのハードさは他異世界ものとは明らかに一線を画しており、主人公のギルは例をあげるだけでも

・捨て子
・物心ついた頃から悲惨すぎるいじめに遭う
・魔法攻撃が当たらない呪いを受けている
・体が育たず身体能力が低い呪いを受けている
・呪いのせいで次々と大切な人を失う
・手に負えない怪我を受ける
・転校してもいじめっ子に出会いやはりいじめられる

などなど、異世界ものでもそうそう見ない地獄のごときハード展開を一心に引き受けています。こういうところ、もしかするとごく一部の「趣味」を持つ人の心を揺さぶる……かも！？私は刺さりました。不幸いいよね……。

しかしそんな不幸続きなギルくんもどんどん大きくなり、大きな目標と共に希望に向かっていく姿は、応援したくなること請け負い。
追っていくにかけて面白さが倍々に増していく珍しい作風です。ぜひご覧あれ。