天下に狂い咲く佐賀県鍋島より、猫系魔法少女の登場だ!

ごく普通の女の子、三毛山コネ子が魔法少女に!

……だけだと思った?この作品はなんかもう舞台や設定選びから「勝って」ます。大元は江戸時代の佐賀県鍋島のお家騒動。
当時の鍋島氏は家臣の青年を些細なことで手打ちにしてしまいます。しかし青年の首はその飼い猫によって持ち帰られ、事態を知った母は鍋島氏への恨みとともに自害。その思いを受け継いだ猫が化け猫へ……。

ニッチすぎる!!!
で、まさにこの猫さんが主人公を襲うのですが主人公は鍋島氏の直系でも分家でもなく、赤の他人にとても近い親戚の子孫なんです。え、なんで?
しかもこの猫は少しずつ遠縁から襲うことで鍋島氏へゆっくり恐怖を与えるのだとか。
回りくどすぎる。どうでもいいところからデバックするプログラマーみたいだ。
しかもいきなり語られるニャミ堕ちとか化け猫屋敷などの設定。この情報量で短編なの!?

ところでちゃんとほのぼの魔法少女として面白いです。親の因果が子に報いとかそういう暗いことしないです。00年代の魔法少女を感じる……!どっきりどっきりDONDON!
ぜひご一読を!

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