世のため人のため、そして子供のためと施される義務教育。しかしこれは国家運営の巨大な歯車の1つなのです。このエッセイはその一端を記す貴重な資料です。歴史から。社会構造から。あらゆる面から切り出される義務教育の諸相は我々に「無償の愛」の非現実性をまざまざと見せつけてきます。ディストピアやSFを書いている人におすすめのエッセイ。ぜひご覧あれ。ちなみにディストピアとは現実の一側面なのであまり暗く取らないよう……。
短い文章ながら、義務教育が発生した歴史的背景とその意義をとても分かりやすくまとめてあります。「学校で勉強するなんて無駄!」と思っている学生さんは一度目を通してみて、自分が享受しているものの意味をもう一度考えてみると良いかもしれませんね。
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