現実と空想の違いがわからなくなる

「地球最後の男……に、なるはずだった」の続編。
主人公はとある精神科医。ただし作中の主人公に取りつかれたという友人にやや辟易気味で、時と共も少しずつ厄介に感じつつあります。
他の媒体ならいざ知らず、作中作というのはWeb小説ではあまり見られない技法かも?
ラストを含め、前作と合わせて読むともうどっちが現実で空想なのかわからなくなります。
作者自身を作品の中に取り込みつつ、それでいて私小説ではないという怪作です。