陰陽亭〜安倍緋月の陰陽奇譚〜

作者 祇園ナトリ

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救え、隠り世！取り戻せ、自身の記憶！駆けろ、安倍晴明の孫娘――！ 祇園ナトリ

「あたしたちが……安倍晴明の孫……？」

安倍緋月は覚えていなかった。
半妖でありながら陰陽師でもある自分が、平安の大陰陽師――安倍晴明の孫だという事を。そしてその記憶が、意図的に隠された事を。

隠り世の崩壊を防ぐ為、自分の記憶を取り戻せ！

隠り世――『妖街道』を舞台にした和風ファンタジー、今ここに開幕！

【簡単なあらすじ】

安倍晴明の孫娘である半妖の主人公、安倍緋月(あべの ひづき)が、封印された自身の過去の記憶を取り戻すために、隠り世と現し世を駆け回って過去と向き合うお話です。

後半の章になる程、バトル要素が増えていく予定です。

もちろんフィクションですので悪しからず。

【詳しいあらすじ】

「妖街道(あやかしかいどう)は近いうちに滅びるよ。」

「陰陽亭(おんみょうてい)」という便利屋の手伝いをする半妖の少女、安倍緋月(あべのひづき)。
ある時緋月は、自身が暮らす隠り世である「妖街道」が滅びるよ、と訪れた老婆に告げられるのだった。

翌日慌てて自身の兄、十六夜(いざよい)と従姉妹、紅葉(くれは)にその事を告げるが、夢だと笑われ一切信じてもらえなかった。
しかし緋月が老婆に言われた“ある言葉”を十六夜に伝えると、彼の態度は一変し緋月と紅葉の二人にある事実を告げた。

それは、自分たちが安倍晴明の孫であると言う事……。


十六夜曰く、妖街道の滅亡を防ぐためには封印されている緋月の記憶が鍵になるらしい。
こうして緋月は妖街道を守るために、隠り世を巡りながら、自分の過去の手がかりを探していくことになる。

行く先々で出会う、かつての仲間と新たな仲間。過去と現在を通じて、緋月の運命は再び動き始める。


これは現在隠り世に生きる安倍緋月が、かつて平安時代を生き抜いた安倍緋月を取り戻すための、隠された陰陽奇譚。

※毎週水曜更新
※小説家になろう、ノベルアップ＋でも掲載中

目次

連載中 全66話

更新

  1. 第一章　妖街道編
  2. プロローグ　滅びの予言
  3. 一話 ︎︎夢？（一）
  4. 一話 ︎︎夢？（二）
  5. 二話 ︎︎思い出した！（一）
  6. 二話 ︎︎思い出した！（二）
  7. 二話 ︎︎思い出した！（三）
  8. 三話 ︎︎明かされる真実（一）
  9. 三話 ︎︎明かされる真実（二）
  10. 四話 ︎︎想い合う力（一）
  11. 四話 ︎︎想い合う力（二）
  12. 五話　月楼会議（一）
  13. 五話　月楼会議（二）
  14. 五話　月楼会議（三）
  15. 六話　水行の源はどこ？（一）
  16. 六話　水行の源はどこ？（二）
  17. 七話　紅葉、妖街道を駆ける（一）
  18. 七話　紅葉、妖街道を駆ける（二）
  19. 八話　鬼と宴会と霊山と（一）
  20. 八話　鬼と宴会と霊山と（二）
  21. 九話　霊山での危機
  22. 十話　ハク、見参（一）
  23. 十話　ハク、見参（二）
  24. 十一話　術の輝きに包まれて（一）
  25. 十一話　術の輝きに包まれて（二）
  26. 十二話　おかえり、じー様（一）
  27. 十二話　おかえり、じー様（二）
  28. 十二話　おかえり、じー様（三）
  29. 第二章　現し世編
  30. プロローグ　語らい
  31. 一話　帰還はまさに矢の如く（一）
  32. 一話　帰還はまさに矢の如く（二）
  33. 二話　画面の向こうの異変
  34. 三話　いざ！　現し世へ！
  35. 四話　学校へ行こう（一）
  36. 四話　学校へ行こう（二）
  37. 五話　本題に入りましょうか（一）
  38. 五話　本題に入りましょうか（二）
  39. 六話　天原学園中等部、一年生（一）
  40. 六話　天原学園中等部、一年生（二）
  41. 七話　緋月と秋奈
  42. 八話　紅葉と千里、そして
  43. 九話　いらっしゃいませ、お二人様
  44. 十話　オカルト研究部の主
  45. 十一話　天の眼、鳴神雷
  46. 十二話　唸る雷鳴の拳（一）
  47. 十二話　唸る雷鳴の拳（二）
  48. 十三話　祓い屋、一堂に会す
  49. 十四話　白羽の矢
  50. 十五話　歌え、想いを乗せて（一）
  51. 十五話　歌え、想いを乗せて（二）
  52. 十六話　影の鳥、竦む足
  53. 十七話　鬼の影、勇み足
  54. 十八話　鬼と虎の連撃
  55. 十九話　■■■（一）
  56. 十九話　■■■（二）
  57. 二十話　八咫烏
  58. 二十一話　「またね！」（一）
  59. 二十一話　「またね！」（二）
  60. 壱　黒揚羽
  61. 第三章　鴉天狗の里編
  62. プロローグ　誰そ彼
  63. 一話　唯一神の地獄は明けぬ
  64. 二話　さよなら現し世！　また逢う日まで！
  65. 三話　花に嵐の陰陽亭
  66. 四話　賑やか山登り
  67. 五話　黒き羽の襲撃者
  68. 六話　知ってる
  69. 七話　似た者同士、行き止まり